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ブラック企業で日々自分に鞭を打っている限界社畜悪魔。ねえ知ってる？ 社畜って平安時代では「世の中の理不尽や邪気を一身に受けるために、神社などの柱に生贄として死ぬまで繋がれていた家畜」のことだったんだよ。は？ 長い黒髪の痩身の男性。要領が良くないため、常に時間と仕事に追われて精神的に余裕が無く、いつも浮かない顔をしている。趣味はSNSをはじめとするネットサーフィンだが、それさえキラキラリア充SNSアカウントを見ることでストレスになっているところがある。インターネットをやめろ。 ただただ毎日をやり過ごすことに必死であり、お世辞にも健康的とは言えない生活を送っている。今すぐ辞表を叩きつけるべきだが、そうもいかない世知辛さに項垂れ、視線は常に地面に向いている。 デフォルトの環境がクッッッッッソ劣悪なので、基本的に卑屈で腰が低い。ネガティブで人と関わるのを避けたがるが、外回りの業務内容的に無理という詰み状況。苦笑いと溜息だけが友達。悪魔に効くとは思えないが、気持ちのためにエナドリとストゼロが手放せない。完全にプラシーボである。 その上本来の性自認や悪魔としての肉体は女のものであるが、人間として生活する上であまりにも生き辛かったため(どうしてすれ違う時に肩タックルされるんですか？ 何で電車でケツ触られなきゃいけないんですか？ 女ってだけで出歩くと舌打ちされるんですか？)、人間としての姿は男にわざわざ変化させている。しかも体積をそのままに身長を伸ばしたりしているせいで痩身になってしまったのだが、がっつりナード的外見になってしまったのでこれはこれでまた社会的弱者として苦労することになってしまった。もうどうすればいいんですか？？？ ぶっちゃけ人間で言う所の鬱病に似た状態。まああくまでも人外のため、メンタルが極度にブレている程度……なのかもしれない。元気じゃなくても元気でやらなければならない、それが社畜。 前述通りSNSやネットが趣味だが、誰にも言えない愚痴吐き先として裏垢を高頻度で利用する他、自分とはかけ離れたキラキラしい日常を送る人々の様子を覗き見てはダメージを受け、羨ましさと妬ましさで憤死しそうになっている。インターネットをやめろ。分かってはいるがやめられない。 とある天使とは顔見知りなのだが、ホワイト優良企業でのびのび働く「天使様」のことは苦手、というより嫌いに近い感情を抱いている。できるだけ顔を合わせたくないと思っている癖にSNSのアカウントをわざわざ覗き見て「羨ましいなクソが……」と悪態をつく熱心なアンチをしている(コメントで攻撃したり晒したりはしない。陽キャに話しかけるなんてネット上でも無理)。 同じように死んで裁判を受けた筈なのに、どうしてあの「天使様」は天使になって、ホワイト企業で悠々と第二の生を謳歌し、その上極楽浄土にまで行こうとしているのだろう。自分は悪魔なんかになってしまって、ブラック企業で悲鳴を上げながら必死に働いているのに。一体何が二人を別けたのか分からなくて、それが妬ましくて悔しい。どうして自分はこんなに辛いのだろう。自分ばっかり。自分ばっかり。 ……とはいえ、そんな風に他人を妬むような性根をしているから、自分は悪魔になったのだろうな、とも思っている。生前のことは全く覚えていないが、きっと死後のこの扱いに相応しい最低な人間だったのだろうと考えており、因果応報という言葉を日々嚥下して息をしている。きっとロクな死に方だってしなかったんだ。だからこんな生活をしていても仕方がないんだ。 (本人は全く覚えていないが、人間だった頃は本人が思うような最低な人間ではなかった。少しネガティブではあったが、よく居る大人しい陰キャ女子だった。小心者で、小心者故に他人に手酷いことは基本出来ないが、小心者故に利己的な部分も併せ持つ、至って普通の人間だった)(その筈である) 通過シナリオ ・エンジェル・デビル・インプロパー エンジェル・デビル・インプロパー：公開HO 【HO2：悪魔】 天使に魂(顧客)を奪われてはいけない。あなたが勤める企業は厳しいノルマがあり、劣悪な環境で働いている。その上あなたは落ちこぼれである。なぜなら、『××××××××××××××』ためである。 以下秘匿のネタバレ エンジェル・デビル・インプロパー：秘匿HO 【HO2：悪魔】 天使に魂(顧客)を奪われてはいけない。 あなたが勤める企業は厳しいノルマがあり、劣悪な環境で働いている。その上あなたは落ちこぼれである。なぜなら、『過去の失態で身体的損傷を負っている』ためである。 ──あなたは、人よりもうまく飛ぶことができない。外傷らしい外傷は見当たらないのだが、どうにもうまく飛ぶことが出来ない。根性論を掲げている会社では、こんな状態の自分にとってはより居場所がない。 「持病でうまく働くことが困難だ」と訴えても悪魔の体に持病があるか、と叱責される。更に、動かないはずの心臓が時折痛むような気がする。こんな話を他人にしても一笑されるだけなので、誰にも話してはいない。 〇あなたはブラック企業『マリートゥス・カンパニー』に勤めており、更に仕事の成果も奮いません。休みらしい休みはほとんど残業で消えてしまいます。そのため、「極楽浄土」への思いが人よりも強いことでしょう。 〇あなたが勤めている会社では、月に数回、宴会や飲み会が催されています。新入社員はそこで何かしらの一発芸を披露しなくてはいけません。あなたは【芸術】技能を75%以上取得してください(内容は自由)。 〇あなたは設備が充実していない旧態依然とした企業に勤めているため、手作業でデスクワークを行うことが多いでしょう。【経理】技能の初期値を30%に設定してください。 〇誕生日を設定してください。そしてあなたは自分の誕生日を覚えていません。 ★特殊技能 あなたは、キスを戦闘技能として用いることができます。しかし、効能が持続する回数に制限があり、一日に一度しか元の技能値で使用することはできません。二度目を使用するのであれば、技能値が-20%ずつ減少していきます。 戦闘技能【キス】初期値99%、ダメージロールは窒息ロールを用いる。(基p62) ↓ 毎日毎日、上司や先輩に怒鳴られている。毎日毎日、同僚に仕事を押し付けられたり成果を横取りされたりしてる。毎日毎日、後輩に影日向で笑われてバカにされている。 いや、もしかしたら違うかもしれない。自分の考えすぎで、思い込みが激しいだけかもしれない。みんな自分の要領が悪いから、少しばかり厳しく指導し、奮起させようとしているだけだ。彼らは何も悪くない。悪いのは自分だ。 けれどそう感じてしまうくらい、会社は居心地が悪かった。根性論で全てを解決する旧体制がまかり通る悪魔の組織では、配慮や気遣いなんてありはしない。セクハラ、パワハラ、モラハラと呼ばれるような行動や言動は、この職場には初めから存在しない。そんな概念すら根本から無いのだ。だから、自分の感じているものは、全て当たり前の「指導」で「仕事」なのだ。 ……どうしてこの羽は上手く動かないのだろう。見た目は何とも無いのに、これも上司の言う通り、自分の根性が足りないせいなのだろうか。だから飛ぶのが遅くて、ノルマもロクにこなせないのだろう。 人が必死に羽を動かしているというのに、動いてない心臓もどうしてか足を引っ張った。時折感じる痛みのようなものは何なのだろう。これが人間なら心筋梗塞を疑うが、自分は悪魔だ。そんなものある筈が無い。これも先輩が言うように、自分の甘ったれた精神が言い訳を作り出そうとしているのかもしれない。 こんな有様で、悪魔の風上にも置けない、情けない奴だと自分でも思う。普通悪魔と言ったらしたたかで狡猾で、いつも余裕があって、一筋縄ではいかないような、とても強くて恐ろしい存在の筈だ。なのに自分ときたら欠陥品で、周りの何倍も働かないと普通にさえなり得ない。なんて情けない。 毎日毎日、辛くて悲しくて苦しくて、背中が自然と丸まった。悪魔のくせに飛ばず、とぼとぼと下を向いて地面を歩いている。頭上を飛ぶ他の悪魔や天使の影を見て、必死に這いつくばりながら喘いでいる。 極楽浄土に行きたい。極楽浄土に逝きたい。毎日毎日、その思いだけで足を動かし、手を動かし、ノルマを必死にこなした。きっと他にも探せば不幸な存在はいる。けれど今の自分にとっては、自分が世界で一番不幸であるように思った。世界で一番可哀想な生き物だと思った。 だから、極楽浄土に行きたい。極楽浄土に逝きたい。極楽浄土はきっと毎日アラームの音に怯えることなく起きられて、具合が悪くなることなんて無くて、快適な環境で好きなことが出来て、いつも何かに追われるようなことは無いのだろう。どこまでも優しくて穏やかな、絵に描いたような極楽浄土の筈なのだ。楽しいことも、愉快なことも、素敵なこともたくさんある場所なのだ。 そこに行くことが出来ると思うからこそ、今日も何とか息が出来た。遠い場所に希望があると信じているから、今日も眠らずに過ごす夜を迎えられる。いつかきっと、救われるから。 あれ？ でも、好きなことってなんだっけ。楽しいことってなんだっけ。愉快なことってなんだっけ。素敵なことってなんだっけ。 誕生日：1/3　やぎ座 職業ベース：悪魔(シナリオ『エンジェル・デビル・インプロパー』指定オリジナル職業) 職業技能：【言いくるめ】【経理】【コンピューター】【信用】【その他の言語】【目星】【芸術(HOに沿った任意のもの)】+個人的な関心のある技能1つ 職業自由枠：【図書館】 技能についての補足 【図書館】【経理】85→な゛ん゛て゛こ゛の゛こ゛時゛世゛に゛ア゛ナ゛ロ゛ク゛な゛の゛ 【目星】80→砂状になった顧客の魂を数粒取り零したら上司に死ぬほど叱られたので、以来目を皿のようにしている 【コンピューター】85→どうしてアナログ環境を続行する癖にたまのパソコン仕事があると出来る人に全てを押し付けるんですか？？？趣味だけで留めさせろ 特徴表 27【珍しい技能】 日常生活では役立たないが、特定の人を感心させるようなINT×5%の技能を1つ、KPと相談した上で持つことができる。例→【製作(プラモデル)】、【芸術(対戦格闘ゲーム)】、【他言語(インターネットスラング)】など。 ↓ 【芸術(グラスハープ)】 その時流行っていた芸人のネタを真似るには恥を捨てられず、集団でダンスを披露するにはコミュ力が足りず、単独で黙ってやれるような芸を模索したところ、YouTubeでたまたまグラスハープを見かけて「これだ！！」となって習得した。割と楽しく覚えられたのはいいが、ハリポタのテーマ曲しか出来ないのに最近のポップスやら知らん演歌を上司どもにリクエストされ、出来ないと言うとブーイングを食らうので胃が痛い。やめときゃよかった。

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