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おとなしそうな10代前半～半ばの少年……に見える三十路手前の青年。 簡単に言ってしまえば「長年薬物実験に晒された結果、成長がほぼ停滞した男」である。 10歳のころに攫われて薬物実験の被検体となる。 いつか親兄弟が助けてくれると信じ耐えていたが、助けてくれたのは当時UGNエージェントだった霧谷であり、一方家族たちの記憶からは真人の存在は消し去られていた。更にはこの監禁期間は蓬田の中では1年もない程度の認識だったが、実際には10年近くが経過していたという事実をも突きつけられ発狂。数年かけてどうにか社会復帰し、ある程度エージェントとして実績を積んだのち、日本支部長となった霧谷直属の部下となった。最近はもっぱら現地に単身乗り込んで支部を立ち上げ、問題を解決しつつ次の支部長に引継ぐ、いわば中継ぎ任務を主に行っている。 「自分が大人である」ことにアイデンティティを無理やり作り、スキットルを呷り紙煙草をふかしては人を馬鹿にしたような言動を繰り返す、ぶっちゃけ嫌な奴。ただ、地に足ついた思考と責任感とを持ち合わせており、外見から「学校」への潜入が容易である、支援能力が高いため覚醒したてのオーヴァードでもいっぱしの戦士に仕立てあげられる、霧谷を裏切る気が一切ない等、ある意味便利な人物でもある。 人畜無害な容姿を活かした演技と、ソラリスのエフェクトを使ってスイスイ人の中へ食い込んでいく様はちょっとホラー。仕事用に選んでいるおとなしげな衣服と、男の浪漫の塊のような趣味の品々とのギャップがひどい。

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