タグ： レンカ

□生い立ち 企業オーナーとして手腕を振るう資産家の下で生まれ育った長男。2個下の弟がいる。先代だか先々代だかがボロ儲けした潤沢な金で何不自由ない生活を送っていた。家族は今の生活を享受し、そしてゆくゆくは莫大な富を恣に出来る彼をこの世で一番幸せであるのだと事ある毎に口にしていたが、当の本人はそれを受け入れられなかった。あらゆる幸福を望まずとも与えられてきたからこそ、自分の手で掴む自由や幸福に強い憧れを抱き、次第にそれを抱えたままでいることは困難になっていった。 本格的に家の仕事に携わることになる16になって間もない頃、家を出ることを決意する。家から与えられた金を利用することはしたくなかったため、殆ど身一つで逃げ出す無謀とも言える試みではあったが、皮肉にも幼い頃からあらゆる勉学を叩き込まれ知識を蓄積してきたことが功を奏し、なんとか家を離れることには成功する。 しかしながら家が彼をそのまま放っている筈もなく、見つかるのも時間の問題かと思われていたところ、当時潜伏先に選んでいた日本でレネゲイド事件に巻き込まれる。巻き込まれると雖も単に「UGN･FH･ギルドの三勢力が其々の理由により別個に同じ遺産を回収するため出向いていたところに偶然出会した」だけなのだが。それで終わればただワーディングの効きが悪い一般人で終われたのだが、幸か不幸かその場の彼以外にとってのターゲット、詰まるところ遺産に適合してしまう。その後状況は荒れに荒れたのだが――結果としてはギルドが彼ごと持ち帰り(彼にとっては連行されたに等しいが)、今後の処遇を彼等に委ねることとなる。見るからにヤバい組織に連れていかれ、万事休すと腹を括っていたのだが、結果的にはギルドに所属し死ぬまで組織に忠誠を誓うという落としどころに落ち着いた。 初めはレネゲイドコントロール自体素人のため相当苦労したが、元々素質があったのか、それとも遺産の影響なのか、直ぐにオーヴァードの力に適合していき、今では組織内でも名の通る構成員の一人として活動している。拾われたのは日本支部だが、声がかかれば世界中どこにでも出向く。初めはこんな裏社会に首を突っ込むことになろうとは露程も思っていなかったためマズいことになったと焦っていたが、仕事をこなす内に自分の焦がれていたものが全てこの世界にあることを実感し、今では「天職」と自称するレベルで馴染んでいる。 彼が家に追われないように戸籍を初め様々な手配をしたのは、彼をギルドに招き入れたフェルナンド･フランコ本人である。あの場を凌いでいても、最終的には行く当てもなく死んでいたかもしれないことを考えると彼にとってフェルナンドは恩人であり、それ故に深い忠義を感じている。 □性格･容姿等 口は悪いが、明るく人当たりの良い性格。ガサツのようでひとつひとつの所作は洗練されており、育ちの良さが隠しきれていない。基本的に誰に対してもタメ口。これは別段他人を下に見ているというわけではなく、寧ろ仕事は全員フェアな立場で進めるべきだという信条に拠るものである。 楽観的な振る舞いが散見されるが、損得勘定を怠ったことはなく、自分の利益になるか、退屈さを紛らわせてくれそうなネタにのみ乗っかるようにしている。あくまでも独自の物差しで測るため、他人からは関わる価値のないと思われるような仕事に首を突っ込んだり、逆に誰もが飛びつくような上物の仕事を一蹴したりすることもある。 前述の通り、仕事に求めるのは「自分が満足出来るだけの面白さが期待できるか否か」のため、即物的な報酬への拘りは殆ど皆無。貰った金は生きていく必要最低限だけは手元に残し、余剰分は直ぐに使い切ってしまうため、仕事はあるのに特段裕福な生活をしているとは言い難い。 一人称「オレ」二人称「お前」三人称「(名前呼び捨て)」。好きなものはスリルのある仕事。嫌いなものは『現状維持』。苦手なものは特になし。 □戦闘スタイル エンジェルハィロゥ×バロールのクロスブリードで、契約した遺産である弓を用いて戦う。シェキナーの弓は、伝説上で太陽の36万5000倍の輝きを放つと語られており、事実彼の持つ弓は常に眩い光を放っていることから、それ自体が不定形であるかのように揺らめきを伴っている。それにエンジェルハィロゥの能力を合わせることで、相手に見えない弓から見えない矢を放っているように錯覚させる。バロールの能力は相手の自由を奪う為ではなく、矢をより加速させ威力を上げるために用いる程度。 並の人間ならまずどこから撃たれたかすら分からないまま膝をつくことになり、例え幻影を見切ったところでそこから矢を避けることが出来る者は殆どいない。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ