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——レジェンド＆マイソロジー。ワタシは伝説、私は神話。物語のようでいて、物語でないお伽噺。想像から生まれていて、想像されない童歌。ヒトから生まれてヒトが殺す、忘れ去られた世界の理。 私は鏡、ワタシは本。ワタシだけが綴ってゆく、アナタを映したひとつの神話。ワンダーランドへ身を投げても、ミラーワールドに取り込まれても、私はアナタを見失わない。ワタシこそが、あなたを映す。アナタだけを叶え続ける、あなただけに尽くすかみさま。さあ、あなたの愛しき願いを—— 「…そんな王子様は、どこにもいなかったわ」 「虚空を映す、こっけいな鏡。白地をめくる、かすれた手」 「ハッピーエンドをゆめみている、無垢で聡明なわたし(ありす)はいなくて」 「バッドエンドをみまもり続ける、不運で無知な私(アリス)がいるの」 「私がかみさまを騙っても、なにも叶わないのにね」 「おかしな話、おかしなセカイ。…でも、ほんとうに私がかみさまなら」 「私が願うことくらい、じゆうに叶えてもいいわよね」 「そうでしょう、〇〇——」 アリス。FHの実験により生まれたオーヴァード。命名の由来は、この世で最もポピュラーなお伽噺。レネゲイドは先天性で、能力とは物心つく前からの付き合い。 生まれてからずっと「自分は神の一柱であり、ヒトの行く末を描く本の担い手である」と刷り込まれ続けた。FHはアリスを「願いを綴るお伽噺の申し子(願望器)」に仕立てあげることで強大なレネゲイドの力を証明しようとした…が、もちろんアリスにそんな力があるわけではない。つまるところ、彼女も「ただのオーヴァード」であった。 刷り込まれた記憶に躍らされ、願いを叶えることもできず精神は蝕まれてゆく——などということもなかった。アリスはひどく聡明で、3つの歳の頃には無力な自分を理解していたのだ。 こんな場所にいてはいずれ壊れるだろうと悟ったアリスは、FHからの出奔を決意する。4歳という幼さながらも、培われた力と歳不相応な判断力で難なく脱走に成功した。そんなアリスは無事UGNに保護され、身寄りがなく世間知らずであることからチルドレンとして迎えられる。現在はなんとUGN支部長として働きながら、小学校に通い世間を勉強中。 何だかんだ自分のルーツである神話や伝説は好き。FHに関しては嫌い寄りの無関心。ハッピーエンドの物語は好きだが、バッドエンドの物語の方が興味をそそられる。まるで、自身の行く末に見切りをつけているかのように。 基本的にほんわかしており、ぽやんとした雰囲気と合わさるアルビノの体は学内で人気が高い。周囲からは蝶よ花よと育てられたお嬢様だと信じられている…が、彼女の実態はまさしく真逆。殺生に抵抗が一切なく、殺れるときは殺るべきだと考えているバイオレンスガール。また人からの感情に飢えている節があり、善意であろうと悪意であろうと自分に興味を持ってくれた人には一定の敬意を向ける。これは「人の願いを叶える願望器」という刷り込みから生まれた感情であり、彼女は常に願いを叶えるに相応しい相手を探しているのだ。といってもそれが歪んだ感情であることも理解しているため、あくまで自分の趣味として人の感情に飢えている。…つまり、趣味で「憎悪の炎」を愛剣ダインスレイヴに付与している。まさにバイオレンス。 ・地位…UGN支部長 ・所属…UGN-N市支部 ・好きなもの…伝説、神話、感情、紅茶 ・嫌いなもの…FH、重みのない願望 「アリスよ。さあ、夢みるような出会いを見せて？」 「お茶会の時間ね♪」 「あなたも、私にふさわしくなかったわ…」 「…ころさないの？ぜったい、後でめんどうなことになるのに」 「まあ、私をころしてくれるの？うふふ、なら遊びましょう！どっちがさきに死ぬか、競走よ！」 「さあおいで『ダインスレイヴ』！身を焦がすほどのアナタの激情、私に見せてくださいな！」 これは、ヒトとして生を受けたありすのif。彼女がRBではなく、人間として生まれた場合の悲劇。何を映すこともなかった、からっぽの鏡。その本質は、それでも物語であり、鏡である。たとえ神を騙っても、彼女が「願いを守る」存在であることに変わりはない。…今は、自分の願いしか守れないが。 「応えて。ヴォーパルソード」

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