タグ： 朔卓FH

「弱い奴は死ぬだけだ。生き延びたければ、俺を殺してみろよ」 幼い頃からFHに傭兵として雇われている少年。 ジャームをきっかけにして家族を失い、FHに雇われるまではひとり路地裏生活を強いられてきた。 齢6にして天涯孤独となったため、学校に行ったことがない。口には出さないが、学校生活というものに憧れているようだ。 普通の暮らしに憧れているが、同時に普通の暮らしをしている人間を妬み羨んでいる。 上記の二点から、同年代の平凡な暮らしをしてきた少年少女に対しての態度はあまりよくない。 逆に似たような境遇のオーヴァードに対しては少し態度が柔らかくなるようだ。 未成年ではあるが、煙草を愛用している。 ・戦闘スタイル エンジェルハイロゥのシンドロームを持つオーヴァードの中でも、光ではなく闇を扱うことに長けている。 そのため闇に姿を隠して移動し、離れたところから不可視の攻撃を行う闇討ちを得意とする。 攻撃のみならず、姿そのものを視界から消すことができる。 彼の作る光の武器は、闇の色を帯びた羽を模したもの。 まるでカラスの羽のようなそれを、銃弾のように飛ばして攻撃する。 形状は羽であるが、飛ぶにはサイズが足りず、本人も飛び方を知らないため飛ぶことはできない。あくまで武器である。 ・見た目 墨を垂らしたように黒く、男性にしては少し長めの髪を後ろで束ねている。 痩せ気味で顔色はお世辞にもよいとはいえない。そして目つきも悪い。 ・過去 幼い頃、彼は平凡な家庭で暮らしていた。 しかし平凡だった頃の記憶はほとんどない。 彼が覚えている最も強烈な記憶は、怪物に殺された弟と、怪物となった自らの手で殺した両親の姿である。 まだ6歳であった彼と彼の弟は、とあるジャームに襲われた。 無惨に殺された幼い弟を目の前にして、彼は怯えることはなく、ただ力を欲した。 「こいつを弟と同じように殺してやる」 その強い憎悪にレネゲイドウィルスは反応した。 眩い光で襲ってくるジャームの力を呑み込むほどの闇で、彼は怪物を退けた。 やがてその場に駆けつけた両親に、彼は無邪気な笑顔でこういった。 「わるいやつはぼくがやっつけたんだ」 しかし両親の目に映るのは、事切れた弟と、怪物の力をふるう彼のみ。 両親は「化け物め！」と彼を恐れ、糾弾した。 何が壊れる音がした。 壊れたのは日常だったのか、はたまた彼自身だったのか。 身寄りのなくなった彼は、路地裏でゴミを漁り、時には躊躇なく人を殺し、そうやってひとりで生き抜いた。 彼の得た力は、これ以上ないほどに闇討ちに向いていた。 その力を評価したのが、彼に声をかけたFHの関係者だった。 そこで彼は一般的な教養や、オーヴァードに関する知識、そして戦い方を学び、まだ若いが立派な傭兵として戦う道を選んだのである。

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