タグ： おまえがあんなことするから

新卒で大手出版社に就職し、校正をしている。 文字を覚えた頃、新聞や雑誌などの誤植がひどく気になり出版社へと便りを出す事が癖となっていた。 間違いを嫌う性格は、厳格な父の「正しい人間でありなさい」という教えから来ている。 一人息子。愛情よりも教育を受けて育ち、学級委員や生徒会などを経験してきた。大学も国内有数の上位校に通い、言葉が好きな理由から文学部を選ぶ。(両親には医学部への進学を勧められ強く反対されていた。) 年齢を重ね、他の家庭状況を知る中で植え付けられてきた「正しさ」を疑問に思うようになる。しかし口答えをしたところで取り合ってもらえないどころか学費すら払えないのを理解している為、疑念を押し殺して生きる。 抑えつけていたものが爆発するきっかけとなったのはフレディを好きになったこと。一縷の望みをかけて彼との関係性を両親に報告したのち、「正しい交際は男女でするもの」と説かれ平行線の話し合いの後に勘当となる。 親に反抗したのは大学進学の際とこの時の一件のみ。己の意見を飲み込んで生きてきた為、その反動で思ったことを口にするのにある種の快感のようなものを覚える。本音を告げるのが信頼で甘えの証でもある。 両親譲りで頭がかたいが、自分の物差しで全てを測ろうとする姿勢に雁字搦めにされた経験から彼らを反面教師にしており柔軟な思考を持つよう悪戦苦闘している。しかしやはり一度思い込むと融通が利かずに自分の意見に呑まれ、閾値に達すると感情の歯止めが利かなくなる。 長い間優等生として過ごしていたのもあり、職場の対人関係はとても円滑に行われている。 漫画、小説、映画の字幕、創作物の全てを観賞している際に誤字脱字を見付けると没入感が消え失せてしまうのが悩み。病的な神経質さを緩和さようと、時折敢えて誤字をタイピングしている。 箱入り息子だったので家事全般はかなりの初心者。フレディに長生きをしてもらいたい一心で料理の勉強をしている。

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