タグ： 卯月とわ うたかたの歌を君に

医療福祉学部1年生。 自身が8歳の時に両親と死別。 幼い清光のことを、親戚は誰も引き取ろうとしなかった。 そんななか、手を差し伸べてくれたのはよく自宅へ遊びに来ていた則宗だった。 産まれたときのアルバムから既に則宗が写っている。 「お前さんのことはな、おしめからミルク、寝かしつけまで僕が全部やったことだってあるんだぞ」 とは今も笑い話のように言われているが、今でこそ「はいはいもう何回も聞いたよ～」と笑って流せるが、多感だった中学～高校時代はそういうのが嫌で少し反発していた。「じじい」と呼ぶようになったのはその頃(高2の夏休みに進路について考えるようになって収束した)。 今では思春期もすっかり落ち着いて則宗と呼んでいるが(小さいときからずっとのりむね～って呼んでた)、今でも悪態をつくときはじじい呼び。 進路は悩んだ。 働きに出るつもりで則宗のところのホテルでホテルマンになると言ったところで相手にしてもらえなかった。 「ちゃんと大学はいけ。学ぶことは大切だ」と言われたので、ならばと「あんたの片腕になりたいんだ」と経理の方を目指そうとしたら、「本当に自分のやりたいことをやれ」と言われてしまった。 色々考えて、最終的に医療福祉を目指すことにした。 何事もなく普通に生きていけばどうあっても自分より先に老いていく則宗の介護をしたいと思ったからだ。 「言っとくけど、ちゃんと『自分で考えてやりたいことを決めた』んだからな。あんたが俺の父さん達に恩があって俺を引き取ったのと同じように、俺もあんたに恩があるんだよ。あんたに返したいんだ。でも、これは義理とか形式とかそういうんじゃない。俺がそうしたくて決めたんだ」 幼い頃からもうひとりの父親同然に思っている。 父さんと呼ぶことはないけれど、いつか呼んであげられる日が来るだろうか。 興味ポイント ・隠す……小さいときから則宗と宝探しごっこをして鍛えられた(それが則宗の隠す技能に一役かっているとかいないとか) ・聞き耳……お年寄りと話すときに、なにを伝えたいのかをちゃんと聞き取ってあげたいのでよく耳を傾けるようになった。 ・芸術(ボディケア)……介護にはかなり体力も使うし、一日中立ちっぱなしだったりすることも多々ある。筋肉痛になることも多いので、少しでも疲れを残さないように、そしてお肌のメンテナンスの為に寝る前のボディケアは欠かせない。(……と言ってはいるが、本当のところは則宗の肩たたきとかをしたいと思っている) 20210807　うたかたの歌を君に　エンド1で生還 父さんって呼びました！

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