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東條　正史　 ▷消防士 小さな時から剣道をしており、警察官になるか消防士になるかで悩んでいたが、憧れであった消防士を選ぶ。 専門を出てそのまま消防士となった。 26で結婚し、遅めながら31の時にこども（麻里）が誕生。 妻とは友人の紹介で出会い結婚したが、性格上の不一致もあり口喧嘩をすることも多かった。 とはいえうまくやっている、と思っていたが、仕事に明け暮れて家をないがしろにしがちであり家庭を鑑みるタイプではなかったため、 妻の変化に気づくことができなかった。 妻としては積み重ねの上、我慢の限界で娘が16歳のときに離婚を申し出たが、正史からすると寝耳に水。 必死に引き留めるも妻の決心は固く、捨てられる形となった。 娘の麻里の親権は経済的面から正史が持つこととなり、妻は家の外で娘と会うという約束となった。 その後、３人で会ったのは娘の成人式の１度だけ。 （会ってけんかになったら最悪、という妻の意向により） 加齢や離婚の反省、ずっと反抗期でまともに会話してくれなかった娘との関係もあり、昔に比べて人当たりがよく丸い人間になったが 頑固な一面ももちろん残したまま。 自分の仕事に自信をもっており、現場主義。（専門卒だしね…） 娘に剣道をしろと強く言いすぎて嫌がられていたことを反省しており、娘の真似をしてこっそり空手を習ったこともある。 年齢もあり結局そこまで身につかなかったが、組みは覚えている。 テレビで「反抗期の子供には父親が弁当を作れ」という言葉を聞き、少し反省してキッチンに立ってみたが、卵焼きもうまくつくれず挫折。 やりたいとは思っている。娘の「大学を出たら家出るから。そのくらいできないと死ぬよ」という言葉が重くのしかかっている。 突然話しかけてくれてすごくうれしかった。話してくれてありがとう。寂しい。 最近は健康を気にするようになり、（もとから早起きが得意だったこともあり）毎朝家の近くの土手をランニングしている。 すれ違う犬に「わんわ～ん」とはなしかけ、にこりとするのが日課。 飼い主は最初は動揺した顔をしていたが、最近慣れてきたようでぺこりと会釈をしてくれる。 「おはようございます！」 「麻里、その、大学はどうだ。彼氏とか、できたか」（無視される） 「おい、新人！こんなことでビビってたらこれからすぐ潰されるぞ、ほらビニール袋。これに吐いちまえ」（背中をさする） 「着の身着のまま木の実ナナ、なんつって」 「お、猫。えーっとスマホスマホ、写真、たしか最近はこのアプリで撮って、四角いのにして…っと…」（この間に猫はいない） 「定年までバリバリやるつもりだよ。まだ５０なんて若いだろ、お前らに肝臓は負けてないからな！！がはは！！！」（肝臓の数値やばい）

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