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歴代藤原北家の現当主。本物の貴族であり、家訓「どんな時でも余裕をもって優雅たれ」を実践している。若くして軍に入り、必要とされる結果を得るために その数倍の修練と幾重にもなる備えをもって事に当たり、常に結果を出してきた。第一次世界大戦では青島攻略に従軍し、後のシベリア出兵にも参加した。し かし20代の時に縁談で妻となった藤原弥が出兵中に死去、今際に立ち会えなかったことを悔いている。忘れ形見として長男と長女がそれぞれ居り、常に完璧な 、非の打ちどころのない姿を見せている。しかし今までの努力とそれによって得たことから自分の行動に間違いはない、という自信を持っており無意識に油断 や慢心を抱えている。普段の彼は紳士的かつ寛容であるように努めてはいるが、必要とあらば部下や友人を切り捨てる非情さも持ち合わせている。今回出兵の 療養として蓮刻島に訪れたのは、今際に立ち会えなかった妻に「もしかしたら」という悔いと希望を抱えて向かった。

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