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倉田　正義　（くらた　まさよし） ●性格・生い立ち 両親共に警察官であり、正義感のある子に育ってほしいという両親の願い通りに育ち、刑事となる。 大切な人にも出会う事ができ、子宝にこそ恵まれなかったが幸せな家庭を築いていた。 しかしそれも長くは続かなかった。 ある日、正義はいつものように事件解決のために動いていた。 いつものように犯人を追い詰め捕まえる。ここまではよかった。その相手がよくなかった。 いわゆる権力者の息子であり、事件自体を無かった事にされたのである。 被害者の哀しみと怒りの混じった顔が頭から離れない。 正義は上司になんども「どうして、どうしてこんなことが罷り通っている」と問いただしたが「どうにもならない事もあるんだ」と話にならなかった。 それ以来自らの正義が揺らいでしまう。 仕事に対しても前ほどの熱量を持って挑めなくなった。 それを見た妻も「もう昔のアナタはいないのね」と自分の元から離れていった。 それから自分の名前が恨めしくなる。 変える事の出来ないもので自らに刻まれた正義という言葉。今ではそれが自らを縛る枷となっている。 昔は正義感溢れる真っ直ぐな性格だったが、今では正義とはかけ離れた性格になっており、口は悪く、粗暴で怠惰な性格である。 危険を感じると他者を遠ざけようとする。それを解決する事が出来ないのならせめて危険な目に遭わないようにしてもらう。それが彼に残された唯一の正義なのかもしれない。 ●口調 一人称・俺 二人称・呼び捨て 「うるせぇな、そんなことわかってんだよ。世の中綺麗事だけじゃ生きていけねぇんだ」 「なんで俺がこんなやつと…はいはい、わかりましたよ任務を全うさせていだきますよ。」 「死にたくなければこっちにくんじゃねぇ！……これ以上俺に背負わせるな」

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