タグ： 柚雨ん家 秘匿

【設定】 少しだけオカルトに興味があるが、新聞記者であるため、あまり役に立たないな…と歴史のほうが少し高い。 事件や事故、ニュースなどを追いかけて取材をしたりあちこちに行くことが多いが、休みの日はその反動でか、だらだらしがち。 実家でテレビを見たりゲームをしたりしている。 ★秘匿★ ２月。あなたは家でダラダラしながらテレビを見ていた。 あなたの家族はあなたへ何か話しかけているようだったがあなたはあまりよく聞いていなかった。 テレビではオカルトじみた特集が組まれている。 人間社会に溶け込むために人間の知識を得る妖怪の話。 夜な夜な現れる百鬼夜行を見ると死んでしまうという話。 ……どれも現実味のない話題だ。チャンネルを適当に変えれば、ニュースが流れだす。 以前、新橋駅で起きた痛ましい列車事故についてだ。今でも死を弔う声が絶えないとのこと。 あなたがテレビに見入っていると、家族から何かを手渡された。見れば、やけにリアルな鬼の面だ。家族はあなたに向かって豆を構える。 ………そういえば、今日は節分だったらしい。 慌てて面を被りながら、あなたは家族から逃げ回る。豆の勢いに容赦はない。 あなたはさながら、本物の鬼のように人間から逃げ惑う。 必死に逃げているうちに、あなたは外へと逃げだした。……その時。 目の前が突然、金色に瞬いた。あなたは何が起きたかはよく見えなかったが、その異様な光景に恐怖を感じずにはいられなかっただろう。 気が付けば、あなたは大勢の人の中にいた。 いや、周囲はどう見ても「人」ではない。右を見ても左を見ても、異形の姿ばかり見える。 皆一斉に列をなして歩みを進めている。もちろん、自分もだ。 ……もしやこれは、百鬼夜行というやつなのでは？ 幸いこの面のおかげか周囲の妖怪はあなたが人であることは気付いていないようだ。 あなたは列から抜けることもできず、周囲に合わせて歩き続ける。 無事に家に帰れるだろうか。いや、必ず帰る、帰りたい！ それがあなたの目的だ。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ