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　両親共々航空自衛隊の戦闘機パイロットで、裕福ではあるが家族と接する時間がない少年時代を過ごした。小学生のときに体験教室で作った彫刻作品をひどく褒められたことをきっかけに積極的に彫刻作りに励むようになる。帰ってきた両親が喜ぶので家には多くの彫刻がある。特に好んで作っていたのは植物の彫刻。両親はあまり構ってやれない申し訳なさもあり、好きなことをして生きなさいと美大進学を応援してくれた。しかし才能ある生徒や埋もれていく生徒を眺めて過ごす内に、これから六十年近くも見ず知らずの人々の心に訴えるような作品を生み出す熱意も才能も自分にはないと見切りを付けた。 　周囲よりも地頭が良かったため、学芸員の資格を得て採用試験の勉強を始めた。贋作を売る仕事を受けることをなぜ了承したのかは覚えおらず、喜んで買う客を見ては辟易し辞めたくなることもあるが、熱意も意思もなく芸術の道に背を向けた自分にはお似合いだと思っている。かつて個展で見た作品を見たい気持ちはあるが、今の自分にはあの作品の前に立つ資格もない気もしている。 　あくまで趣味の範囲ではあるが今でも彫刻は制作している。最近では人間や動物の手の彫刻を作り続けている。 戦闘技能…両親から習った 博物学……彫刻制作の上での知識 お持ち帰りAF：霄の絵画 見ていると幸せな気持ちになる。 ＃9CAAC6

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