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粟田口薬研の、一個下の弟。見た目は美少女だが、成人男性。 接客中はほがらかに、明るく優しい年齢不詳、性別不詳な店員さんだが、お家では兄弟たちに囲まれながら、一旦諦めたはずの、大学へ行くための学費を貯めている。苦労を表に出さないよう努めているが、長兄をはじめとして、兄弟にはすぐ看破されているようだ。 商品知識として、商品が綺麗に展示されているか、や、整頓など、鍛えられた「目星」がある。 男、という意識はあるものの、可愛いものが好き。 最近は可愛いのが売りの読者モデルから、すっきりスタイリッシュでクールな青年の雰囲気を売りとして、事務所の所属モデルにならないか、と話が舞い込んできている。その仕事を快諾するかどうかで少し悩んでいるが、気持ちとしては、芸能界に飛び込んでみるのもひとつの選択肢と前向きに考えているようだ。 兄弟の友達は、自分の友だちと豪語する強引さがあるが、その裏としては、兄弟が信じた人なら優しい人だろう、きっと誰かを大事にする人なんだろう、という信頼が隠されている。 隠す、はある意味、自分の性別。どっちつかずの境界線を楽しむのもいいが、そろそろ腰を落ち着けようか、と感じてはいる。真剣に女の子、女性をしているひとにとって、自分の立っている位置は、結構失礼だと感じるからだ。あと、長兄を安心させる、という意味もある 隠れる技能は、子供の頃から、精神的に限界が来ると、先に身を隠して、ひっそりこらえようとするところ、から得てしまった。 子供の頃から、たいてい薬研が迎えにやってくる。 モデル業は「La rose vaioretto」という事務所に所属。「加夜ノ清」とは、読者モデルと専属モデルという立場の違いがあるものの、昔から粟田口家ぐるみで仲のいい友人同士。

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