タグ： アモン

　4歳の頃、親の英才教育の影響でピアノを習い始める。本人は演奏に好きも嫌いも無かったが、教室の先生のキャンキャンとした甲高い指導の声が嫌いだった。そのため高音に対する抵抗があり、意識的に自分の声も低く出るようにバーボンうがいを中学の頃から親の目を盗み隠れて行っていたこともあったが、2、3日喉が枯れる程度であまり効果が得られなかった。すこし高めの自分の声もあまり好きではない。それでも親の圧や期待、ピアノを弾いていれば家族は上手く回ってくれるという考えで、無心でピアノを続けた。 　抑圧されるレッスン生活から解放されたかのように、そこ以外では明るく社交的な性格である。バンド内ではみんなのまとめはVoにまかせ、基本的に茶化したりしながら大事な時にこっそりと支える縁の下の力持ち的なポジション。でもそれをあまり表に出したくないため、褒められると照れる。演奏に関してはストイックな一面があるため少し難しめな作曲を行い、ミスがあった場合は角が立ちすぎない程度の指摘は行う。 　両親がクラシックが好きであるためピアノを学ばされていた反動で、中学の頃からロックに目覚める。きっかけは偶然店で流れたブルーハーツ。強い憧れを持ちながらその歴史にまで興味を持ち始め、50年代アメリカのロックンロールからヒッピー、ゴス、と一通りオタクのように履修している。 　心のバランスを取るための拠り所である大切な日常を壊したくないと考えているため、自分の主張が曲がってもそれで全体がうまく回るなら、と考え行動する節がある。 　低音への憧れからベースを弾き始めたのは高校の頃からであった。軽音部に入り担当がいなかったことがきっかけで、弾く度に虜になっていった。今はバンド結成時にベース担当を松本に譲っている。「お前のメロディラインには才能があるって！ぜってーキーボードやった方がいいよ！」なんて言葉をかけられたが、22年間人の顔色を見続けてきたPC2にとって、松本がベースをやりたがっている事はうっすらと理解できた。全体の場にいる時の彼にとって、場がうまく回ることこそが一番なのだから、担当を譲ったことに後悔はしていない。と、自身に言い聞かせている。 　幼少の頃の嫌なイメージの刷り込みなのか、そもそも根本自体なのか、キーボードを演奏することにあまり楽しさを感じていない。そのためライブになると普段のキャラとは一変して物静かであり、ライブでの姿のみを知る人にはクールに見られることもある。しかしこれは単に自身のキーボードがつまらないためである。また演奏中はよく目をよく瞑っているが、これはドラムとベースラインをよく聴くためである。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ