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警視庁特殊犯罪捜査零課の班長を務める。32歳男、独身。 明るく正義感に溢れ、弱気を助け悪を成敗せんとする、正に好青年を体現したかのような男である。 些か他人を信じすぎるくらいの熱血バカなところもあるが、それも含め周りから好かれていたーー三年前のあの事件が起きるまでは。 彼は警察の同僚であると同時に恋仲の「相模原涼」を、三年前のとある事件で失ってしまう。 その犯人と思われる「庭師」なる人物を追う中で、この犯行は警察内部関係者によるものの可能性が高いという結論に至り 彼はそれ以降、昔のように完全に人を信じることはなくなってしまったーーあれだけ信用していた警察仲間が、犯人なのかもしれないのだから。 それからというもの、彼は昔のように明るく振る舞いはするものの、どこか相手の真意を探ろうとするような、そんな心理が頻繁にはたらくようになってしまった。 そして彼は事件を追う中でより、「この手で犯人を捜し出し、裁く」という想いを強く持つようになる。 かつての熱血バカな好青年は、静かに胸の中の復讐の炎を燃やす冷静な復讐者へと転じてしまったのである。 あの日からは、休日も趣味のダーツ以外は来たる復讐の瞬間のためか、鍛錬とキックボクシングで己を更に鍛えこんでいる。 「待ってろよ涼ちゃん。俺が必ず、事件を解決してやるからな。」 今日も彼は胸のロケットを握りしめ、そう誓い捜査を始めることであろう。 ※恋仲の相模原とは公の場では苗字で呼び合っていたが、プライベートでは涼ちゃん、鋼ちゃんと呼び合っていた。 ※彼の持ち物に超小型発信機や受信機があるのは、警察内部で要マークの人物をある程度絞れた際、相手の現在場所を特定するためである。

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