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生前、幼いころから、ずっと彼に尽くしてきた。 国威徴兵され、そして彼を親代わりとして寵愛を受け、生きてきた。 「彼」は確かに軍人だった。 彼はネクロマンサーだった。 勝つために、勝つために、彼はなんでも利用する人だった。 あなたの美貌も、あなたのうつくしさも、すべてはそのため。 だったのだけれど。 もはや負けが込んだ彼は、あなたすら悪意のもとに改造し、晒し。 そして、きっとこうやって売られたのだ。 もはや、ゆるされない。 あなたのほのかなこいごころは、悪意に潰えた。 【おしまい】の記憶のカケラを取得してください。 では、やはりというべきか、彼の姿は、会場にはもう見当たりません。ですが、あなたが、先ほどまで彼が立っていた場所までゆくのであれば、彼の”おとしもの”を拾うことができるでしょう。それは、手帳です。とても古ぼけた、ちいさな手帳です。 というわけで、これからも旅を続ける姉妹たち。 いつか、君たちに悪意をもたらしたその誰かと、相対する日が来るのでしょう。 これから姉妹がなにをなし、どうするのか。 それも、これも、今は語られぬ後日談でございます。 永い後日談のネクロニカ 　　　　　　　　　　　　　　　「ある鳥籠にて」　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これにて閉幕でございます。

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