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12歳/中学一年生/HO3 小さいころから筑至の目は青空みたいで綺麗だねと褒められていた。そのことが自慢だった。 遠足の日が雨で落ち込んでいる子がいたらその子の顔を覗き込んで青空だよ、晴れたよって言って励ましたり、晴れの日は自分の色だと朗らかに笑っていた。その自慢の青空を飛び回る飛行機が大好き。ひこうき雲を見つけたら飛行機を探してずっと空を見上げ続けてた。そのたびに前を向いて歩けと幼馴染の倉谷来人に怒られたりもしたが一緒に飛行機を探してくれる来人が大好きだった。旅客機でもテレビで見かけるブルーインパルスでも、自分から手が届きそうで届かないものに憧れていた。 来人が誕生日に飛行機のプラモデルをプレゼントしてくれ、それを作る楽しさにも目覚めた。それから多くの飛行機のプラモデルを作ることが好きになり、将来はこんなカッコいい飛行機に乗る人になりたいと思うようになった。 小学校のころに「ヒューマニック」を読んだときは衝撃を受けた。ストーリーも大好きだが人の姿に見えるのに機械生命体だということが少年心に突き刺さり、カッコいいという思いを熱烈に来人に語っていた。漫画をもってきてはブランコでカイとルイの出会いについて話して、ジャングルジムの頂点に上ってとある世界の話をしたり、5時に親が迎えに来てしまうからドーム型の遊具に隠れたりと時間の許す限り遊んだ。 しかし二年前に来人と疎遠になってしまってからは「ヒューマニック」を読まなくなった。今まで沢山話をしてきたことを思い出して辛くなるから。だったら別の事をして寂しさを埋めようとパイロットになるために勉強をしようと、今まで来人と話していた時間をすべて勉強に充てるようになった。その時期と同時に妹が生まれ、兄としてしっかりしないといけないという考えから漫画やゲームに触れることが少なくなっていった。 中学校に入ってからも真面目でいようとしている。遊びに誘われたらなるべく断らないようにするし楽しむときは楽しむけど、妹の世話のために門限は必ず守るし勉強も怠らない。 「俺将来パイロットになりたいから、勉強頑張るよ」 「来人…？まぁ真面目な奴だよね…」 「ごめん、今日親いないから妹面倒見ないといけないんだ」 【好きな食べ物】ラムネ 【嫌いな食べ物】人参 【趣味】プラモ作り、空を見る 【嫌いなこと、もの】人の好きなものを馬鹿にされること 【将来の夢】パイロット 米津玄師 「ピースサイン」

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