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クトゥルフ PC作成ツール
名取 届人 なとり かいと
ID:3582307
MD:778ac9e8158f4029ab72aa7d25a5a2f9
名取 届人 なとり かいと
タグ:
りんちゃん
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生まれ・能力値
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CON
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その他増加分
一時的増減
現在値
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CON
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DEX
APP
SIZ
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EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
10:暴食(裏) 摂食障害:肉または恐怖の原因に近い物を食べられなくなる。次回のセッションからSIZとCONに-1の修正を行う 3ヶ月それが続く 【特徴表】 ・鋭い洞察力 ・斜め上からの発想 【経歴表】 ・監禁されたことがある ・自殺を試みたことがある ・未だ叶わない夢がある 小さいときに人攫いにあい集団監禁されていた。犯人は幼女やショタを虐めるのに快感を覚える狂った奴。初めは泣き声を聞くだけで満足していたようだが、それもだんだんとエスカレートし、次第に死ぬまでその暴力は止められなくなっていた。ひとり、またひとりと消えていくことに、いつ自分の番がくるのかという恐怖が強くなる。みんな同じ境遇だったはずなのに、犯人に媚びを売り、周りの子を陥れるようになっていった。犯人はそんな状況にすら楽しさを覚えたようで、ますます現状は酷くなる一方。届人はそんな部屋の隅で何もせず息をも殺してただ蹲っていた。彼はあまり男から暴力を受ける回数は少ない方だった。子供たちの中で一番彼が泣かなかったからかもしれない。彼は何も感じないように心を殺すことがここでの生きる術だと既に心得ていた。 届人は今日もじっと立てた膝の間に顔を埋めて死んだフリをしていた。ふいに横からガリガリと何かを引っ掻いている音が聞こえた。そちらを見やれば、自分より少し大きい男の子がそこらに転がっている石で、壁に何かを刻もうとしているところだった。届人の視線に気がついた男の子は慌てたように先ほどまで傷つけていた壁を背に隠す。「言いつける気か?!」そうして怒気を含んだ声を投げかける。届人は静かに首を横に振った。「なにしてはったん?」逆にそう問いかけると戸惑ったように少し視線を彷徨わせた後、誰にも聞こえないように小さな声で彼に耳打ちをしてきた。「俺が死んでも母ちゃんに伝わるように、どこかに書いておこうと思ったんだよ。」所謂遺書というものらしいと男の子は教えてくれた。このまま何も残さないで死ぬのはごめんだ。そう言って小さい指先が白くなるほどの力で拳が握られていた。 しかし届人がいくら口を噤んだところで周りの子は許してはくれない。間もなく壁の字は犯人の耳に入った。そのせいで男の子の呼ばれる回数が増えた。必然的にその子の体には痛々しい傷が増えていく。それでも男の子は行為を止めるつもりがないらしく、どんどんと弱っていった。さすがに届人も見ていられずやめるように言ってみたことがあるが、あまり響いているようには感じられなかった。死んでしまったらそれこそ意味がないのに。彼はどうすれば男の子が聞く耳を持ってくれるのか必死に考えた。 「お前はないのか?そういうの。」いつか男の子に聞かれたことがある。そういうの、というのは”残したい言葉”を意味している。しかし届人はあまりピンとこなかった。全くと言っていいほど何の言葉も相手の顔も浮かんではこなかったからだ。そんな彼の様子になぜだが男の子が悲しそうな顔をした。「ならさ……俺になんか言いたいことってないの?」どういう意図でそう問うてきたのかは分からない。でもそのことに対しては彼も言える言葉が一つだけあった。「死んでほしくない。」ずっと純粋にそう思っていた。しかしこんな狂った環境で思うこと、ましてや口にすることすら憚れていた言葉。そんな届人の言葉に自分よりも一回りも大きい男の子が唇を噛みしめながら泣くことになった。 その一件以来すこしずつだが男の子と話す回数が増えた。それはどれも他愛なく、しかしこの環境ではとても幸せな時間だった。いつしか男の子は壁を傷つけることはなくなりそれに比例するように体の傷も減っていった。心の底から安堵した。一方届人の呼び出しが多くなった。それは気のせいではなく日に日に男の子からも心配の言葉が増えていく。届人は理由を知っていた。犯人が嬉しそうに届人に教えてくれたから。「漸くお前もいい声で鳴いてくれるようになったな〜。」下卑た笑いを携えて犯人は楽しそうに届人に暴力を振るった。彼もそれに気がついていた。男の子と話すようになって幸せを感じるようになってから、捨てられていた心がまた芽生えていたからだと。そのことに関して彼はなんにも後悔はしていなかった。自分が笑えば男の子も笑い返してくれる。心がなければ笑えない。そうすれば男の子と一緒に笑うことはできない。そのことの方が悲しいと感じるようになっていた。 今ではあの時とまるで逆になった。一つ違うことは男の子にはてんでその理由がわからないということ。届人は口を割らなかった。言ってしまへばこの幸せが壊れることは目に見えていたから。しかしその幸せは届人が何もしなくてもあっけなく壊れた。男の子が死んだ。いや殺された。誰がやったなんて誰も聞きはしない。ここでは"誰が"とか"なんで"なんて言葉は無意味だから。 目の前でギチギチと嫌な音を立てて締められていく首。なんの躊躇もあっけもなくそれは自然に手折られた。その間やった犯人はそんなことに目も暮れずただ届人の反応をみて楽しんでいた。犯人の中で男の子は届人の絶望を引き立てる道具に成り下がっていたのだと、そのとき初めて気付かされた。目の前がチカチカと明滅する。体が熱い。全身の血が沸騰して干からびてしまいそうだった。自分が男の子に関わらなければ、こんなことにはならなかったのだろうか。あるいは自分が犯人の反感を買わず素直に痛がっていれば……。届人はなんの抵抗もできずに、膝からくず折れ頭上から降る甲高い笑い声を全身に浴びることしかできなかった。 その日の晩、届人は眠る気にもなれず壁にもたれて天井を仰いでいた。下を向けばまた溢れてくるものを止められそうになかったから。そしてぐるりと部屋に視線を泳がせる。もうここにいるのは届人一人だけになっていた。どうして一緒に殺してくれなかったんだろうと最寄り異常な思考に気づかないまま、そんなことを望んでいた。自分一人の空っぽな部屋。いっそ死んでしまおうか。殺されるよりはましだろうか。視線は彷徨い何かないかと探す。壁の近くにいつか男の子が使っていた先の尖った石が落ちていた。それを拾い上げ自身の首元へと添わす。ひとつ喉を鳴らしてから、何度も何度も鋒で肌を傷つけるために振り下ろした。しかしどれも致命傷にはなり得なかった。手が震えていた。閉じた目蓋から涙が溢れ傷が付くたびにその動作と一緒に流れ落ちた。カラン。とうとう彼はそれを手放した。震えた手を胸の前で抱き、耐えられず額を地面へとつく形で体を折った。止まらない涙は冷たいコンクリートの床が色を変え吸い取っていく。「かんにんな〜……」死ねなくてごめん。助けられなくてごめん。言葉にできないものが涙と一緒に溢れてとまらない。 どれだけ泣いたのか額に感じていた冷たさはとうになくなっていた。しかし持ち上げた顔には未だ涙は携えられたままだ。これから先自分はどうしたらいいのだろう。自分自身を殺せず、このまま犯人の気まぐれで殺されるのを待つだけしか、自分にはできないのだろうか。自然にいつも自分たちが座って話していた場所に視線は移った。あそこが僕たちの幸せな場所。今はどうしても近くことができない。しかし未練がましく目を逸らすこともできなかった。幾分気持ちが落ち着いた頃、そういえばと男の子が壁に刻んだ文字のことを思い出す。壁に目を凝らせば一際傷ついた箇所を見つけた。しかし気のせいだろうか。届人が思っていたよりもその箇所はちらほらと点在していた。明らかに男の子が傷つけた箇所よりもその場所が増えていることに気がつく。気になり覚えのない傷に近づいていく。しにたくない。助けて。出して。いたい。近づけば近づくだけ、深く刻まれた文字が影を落として目にこびり付いた。目が離せない。大方男の子と届人の話を盗み聞いていた周りの子たちが真似たのだろうと予想がついた。どれもこれもこの場所ではあまりにも叶わない願いばかりが目についた。そしてもどれもがみな同じ思いだったということに言いようのない感情が渦巻いた。何度も何度も刻まれた文字たちを辿る。そして一際大きく書かれたものが目についた。 「死んでたまるか」 それを見た瞬間、いつしか止まっていた涙がまた堰を切ったように溢れて、声も堪えきれずに大声を上げて泣いていた。 これは紛れもない男の子の叫びだとわかった。誰もが望んでいた言葉だった。遺書というものはこんなにも人の心を揺さぶるものなのか。その時初めて、遺書という存在の重みを知った。ここで自分が死んでしまったら、先に逝った子たちの思いは、誰の心に届くことなく消えてしまう。そんなのあんまりだ。誰にも殺させない。例えそれがここを支配している犯人だったとしても。 遠くの方で足音が近づいてきていた。自分が騒がしくしていたから様子を見にきた犯人のものだということはすぐに分かった。これから自分がなにをすべきかははっきりしている。先ほど落とした石を再度届人は拾い直し、それを隠すように蹲まった。何も聞き逃さないように意識を耳に集中させて、その時が来るのをじっと待つ。果たして荒い音を立てて扉は開かれる。それに反しゆったりとした足音が届人のもとへと近づいてくる。「ははっ!」蹲っている届人には犯人の顔は窺い知れないが、頭上から降ってきた歓喜にも似た笑い声が今の犯人の感情を如実に表していた。あの時、男の子の首を折ったあの時に浮かべていた醜い笑顔がそこにはあるのだろう。自然と石を握っていた手が震えた。しかしそれは恐怖からではなく怒りとして、覚悟としての震えだった。あと一歩という距離で犯人は足を止め、影が届人に覆いかぶさった。「ほんと、お前を最後まで残しといて正解だったなぁ。」それは届人の泣き声が聞けたことによる喜びの言葉だった。「なあ、今どんな顔してんだ。勿体ないことしてねぇで俺に見せてくれよ。」そうして頭上からねっとりとした気配が迫る感覚を肌で感じる。まだ、あと少し。タイミングを図り届人はじっと好機をまつ。そして焦れた犯人が届人の肩に手をかけるのにそう時間はかからなかった。それこそが届人が待ちわびた好機だった。肩を引かれる振りをして、遠心力に任せ隠し持っていた石を男目掛けて横に薙ぐ。途端に血が舞い男の悲痛な叫び声があたりを木霊する。どうやら鋒は犯人の両目を負傷させたらしく、顔を覆っていた手の隙間から血が滴っている。もがき苦しむその姿には既に恐怖の対象という面影は消え失せ、ただ殺さなければという強い思いだけが届人を奮い立たせた。犯人が天を仰いだタイミングで大柄の体躯目掛けて真正面から突っ込み胸に突き刺す。一度ではその息の根は止められず、無闇に振り下ろされる腕を交わしながら無数の穴を開けることとなった。どれだけの時間、それが続けられたのかはわからない。しかし漸く犯人が動かなくなった頃には届人は全身赤濡れて鉄臭さで吐きそうで堪らなかった。それをなんとか堪え本当に終わったのかを確認すべく犯人に近づく。犯人の姿は届人より酷く、本当にこの惨状を自身がやったのか疑いたくなる程だった。犯人は絶命していた。本当の意味で届人は一人になった。後ろを振り返ればみんなの思いが刻まれた壁がより一層広く大きく見えた。疲労のためフラフラする足取りでそちらへと近づいていった届人は「死んでたまるか」という文字の前で動きを止める。濡れた手でそれを一撫ですれば赤いラインが付け加えられた。悟っていた。もう自分は日の元へは帰れない。どんな形であれ、犯人と一緒の人殺しになってしまったから。もうこの子たちの言葉を届けてやることができないことに心の中で謝りながら文字の下に自分の思いを刻んでいく。書き終わればここに未練はなくなった。程なくして届人はここを出て行った。これから先どうすればいいか分からない。でもせめて少しでも人の最後の言葉を溢さずにすむことをしようと決めていた。それが後に遺書屋という形で果たされるのはまだ先の未来だけれど。それまで彼は壁に刻んだ言葉を胸に生きていくこととなる。 「絶対に死んでやらん。」
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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