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紛祇 無朒(まがつかみ いちじく) 【簡易詳細】 [ 寵畏総合司令本部参謀総長 ] [ 階級：陸軍少尉 ] 女。本名は祇 無花果(くにつかみ いちじく)。 現首相の姪にあたる。無骨な軍服と軍刀の上に煌びやかな羽織を纏った怪しげな女。祖国での通称は「鬼女」。 怜悧にして冷淡。暖簾に腕押しな掴み所のない様子は、覚えの悪い者にとっては柔和で温厚そうにも見えるかもしれない。 保守的な古国にあって革命的な軍事作戦の数々は元老院への受けが非常に悪く博打的であるが、一進一退で煮え切らずどっち付かずな寵畏(ちょうき)軍部に反発的な一般兵卒の闘争心に火をつける。使命的で英雄的で甘美な栄誉は、一部の理性的で臆病な兵士たちに二の足を踏ませるが、終戦の誘惑と勝利への渇望に目が眩んだ民衆に淘汰されて皆最後には仲良く塹壕を墓穴にして眠るのだ。 【超長い来歴(読まなくても大丈夫)】 祇家は、国家総裁の天家(あまつかみ)の分家にあたる旧家で、公家に連なる由緒正しい軍閥一族である。 イチジクは十人の血を分けた兄弟姉妹の末に生まれた十一人目の子供で、作られた理由は"祇家は奇数でなければならなかったから"に他ならない。 イチジクは祇家最後の子供として大層に可愛がられた。財力に富んだ環境と有り余るほどの時間を与えられたイチジクは、退屈を紛らわせるために学びを貪り、遊びを貪り、武芸を貪り、人を誑し込んでは貪った。 間違いなく、「鬼才」の領域。５つ年の離れた男の兄弟に刀で打ち勝ち、教育係に弁達で打ち勝ち、当主である父親の居ぬ間に一家を恐怖で統治した。 縦の構造が強固であり、横の構造が希薄である寵畏(ちょうき)国民の気質を読み、従来の家庭内の縦の序列を計略と折檻、不協和、恐怖で崩壊させることで誰にもあとは邪魔されずに家族を蹂躙し尽くした。 ある日、祇家は長兄によってイチジクを除いた全員が無理心中の末に死亡した。兄は１６も年下の妹に情け容赦なく真剣で斬りかかったが、短刀で腹を割かれて命を落とした。 その短刀で、イチジクも腹を裂いたが、幸運にもたった一人生き残った。 家庭を顧みず、家族とろくに会話をしたこともなかった父親はイチジクの遊びに気がつくこともなく、祇家最後の一人として跡目にすべく彼女を軍に迎え入れた。 寵畏(ちょうき)では、女に従軍権はないが特例でねじ込まれた。 与えられたポストは直接の戦場から最も遠い、本国の作成司令本部。参謀総長付補佐見習という異例のポストが作られた。当時の参謀総長はイチジクの実父であった。が、これは話が違うなとイチジクは感じた。"祇家は奇数でなければならない"。 流言を流し父親のプロパガンダを左勢力に吹聴する。父の死後、彼らに絶対のポストと後ろ盾を約束した。 機は満ち、祇家最後の生き残りの父子は爆発テロに襲われた。"奇数"の呪いのように、この国に"足りない要素"のバランスを取るように、イチジクは生き残った。 父の死後、イチジクは名を変え自身の頭角と本性とをゆっくりと露わにしていった。 そこからは、新しい遊び場を得た彼女の独壇場だったのだった。とても楽しい、戦争だったのだった。 【義足】 爆発テロの際、片方の足を失う。が、"バランスが悪い"のでもう１本の健康な足も切り落とし、D国製の最新兵装の義肢を両足に装着した。 感度は良好。生体リンククリア。前よりもずっと便利で頑丈で、速く走れる素晴らしい脚。素晴らしい玩具。あの子には感謝しなくてはね。 【国家】 国名: 寵畏(ちょうき) [ C国 ] 首都: 禁灑(きんしゃー) 大君主: 聖王(しょうおう) 首相: 天 照勝(あまつかみ てるまさ) 北半球に位置する立憲君主制の国家。国土は約6万2千k㎡。首都は禁灑(キンシャー)。 気候は雨季と乾季に分かれ、国土の多くは切り立った火山帯と点在する盆地からなり、人口は山上に点在する城砦都市に集中している。 国内には行政区分として11の守(ファンシャン)と、さらに守から派生した5つの器(ワン)があり11の守で最も発展した都が首都・禁灑である。 多民族国家だが、人口約1100万人あまりのうち3分の2以上を占めるのが男性。 奇妙なジンクスと願かけを文化とする国であり、国家の総人口は"常に"奇数に保たれている…と実しやかに噂されている。 国家のトップに立つのは統治権を持たない君主・聖王(しょうおう)と、実質的な国のトップにあたる内閣首相の天 照勝(あまつかみ てるまさ)。 君主・首相・政治的重役の任命は世襲制で、500年近く前からトップの構造が変わっていない。 【職業：ギャンブラーベース(2015)】 [EDU*10+APP*10] 特記：ギャンブルの際<幸運>に+10% 【特徴表】 4.9 暗黒の祖先 [18]　軽く邪悪　興味+50 3.7 俊敏　[DEX*5]が回避 【イメソン】 千本桜 【シナリオ】 「蹂躙するは我が手にて」……生還 ED1：蹂躙者たち

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