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私の実家は崩壊していた、裕福ではあったけれど決して、幸せな家庭とは言えなかった。 世間体ばかり気にする両親に連れられて来た、親戚の挙式結婚式場で、幸せな夫婦が眩しくって、耐えきれなくなって逃げ出した。 早く死にたい、不幸な大人になる前に。 そんな考えで頭を埋めて走り出して、転びそうになって。 飛び出しそうになった私を抱き留めてくれたのは、紫を帯びた白髪の、王子様みたいな人だった。 「あまり走ってると危ないよ、お嬢さん。」 「今の君と話がしたいんだ」 「じゃあ君が死にたいって思うまでの時間を俺にくれる？」 「ん、わかった、君が死にたいって思うまでの時間を貰ったら手っ取り早いかなってさ」 全ての言葉が私自身に向けられる、私を見てもらえる幸福に、涙が止まらなかった。 それが、彼との出会いだ。 繋がり：桜境 秋桜（おうさか　あきら） ーーー 「絶対自由同盟」 ※呪文 無欠の投擲 ※MP（10）の指輪 ーーー 「幸せな夫婦」(NPC) 秋桜と出会う ーーー 「君におはようと言えたら」(NPC) どんな私でもきっと秋桜君のこと、好きになったと思うの。 ―――――――――― 秋桜に恋し変わった女の子。未だに秋桜と話す時に幸福過ぎて戸惑ってしまう。 2010探偵ベース。機械工学が専門。深い赤のロングスカートにざっくり編みの白ニットに金色のネックレスとピアス、灰色のロングコート。パーマをかけた少し長い茶髪を左側に流すようにセットしている。 同じ探偵社の先輩(光鶴)に淡い恋をしていたが失恋。実家も崩壊済みの家庭でギリギリ正気を保って生きてきたが誰にも頼れないまま、生きる事に絶望してしまった。 が、シナリオ「幸せな夫婦」にて出会った秋桜に全て吐き出し受け止めてもらった。 「紅く咲き誇る秋季に生まれた明かりよ、よろしくね。」 「何よ、つれないわね」 「女性はアクセサリーであるべきなの。自分の為にも、恋人の為にも、友人の為にも、家族の為にも。美しく在る事で、人生は少しだけ生きやすくなるわ。」 「(早く、終わらないかしら、ー…こんな命、生まれてこなければ良かったのに。)」 「(秋桜くんを前にすると、嬉しくて恥ずかしくてどうしようもなくって、私、泣いてしまいそうなくらい、幸せに感じてる)」 大人になりたくない20歳になる前に自殺しようと決意している少女。だった。癖のある口調は、己の理想とする女性像を追い求めて迷走した結果。

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