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【犯罪者】殺人者、詐欺師、泥棒など 技能：言いくるめ、鍵開け、拳銃、忍び歩き、値切り、変装、目星+１ はいかわ　まきび おれ、お前、下くん、さん 相方（四藤　廻しとう　かい）は26歳。遺書に興味ない。ビジネスパートナー。 寧ろそれいる？　って思ってる。 出会ったのは5年前。高校を卒業し、これからどうするかと考えていた時に ほにが人を殺してるところを目撃したほいちくん。 「だめだよ、人を殺すなら遺書を書かせなきゃ。遺書のない死には救いがないんだ」 ほにがよく現場に証拠を残すのでほいちが証拠隠滅、また計画立案を担当している。 「人はいずれ死ぬんだ。世の中にはね、飢えや戦争、病気、不慮の事故、 いろんなことが原因で死んでるんだよ。君は運がいい方だ。 最期の言葉を遺せるんだから。それはね、とても恵まれていることなんだよ。 だって事故なんかじゃ言葉を遺せないからね。 いつ死ぬかわからないというのに、来るべきその時に備えて遺書を書いてる人なんてそうそういないでしょ？ 死のうと思ってる人、長くは生きられないとわかってる人は違うかもしれないけど」 幼い頃に父親が自殺。小さな工場を経営していたが、会社は赤字続き。 信頼していた友人に裏切られ借金まで背負わされた。 疲れ果てた父は自室で首を括る。 最初に発見したのは槇緋だった。 父の自筆の遺書にはただ一言、こう書かれていた。 『これで楽になれる』 幼い彼には父が死んだということも理解できなかったが、ただ、その言葉だけが胸に残った。 何故父がそんな言葉を残したのかはわからない。 しかしうつ病に悩まされていた父は楽になれたらしい。それはよかったのだと思った。 父が自殺し、父のことが大好きだった母もいつしか心を病み、行方不明になった。 『もう限界です。私はあの人の所へいきます』 そう綴られた自筆の手紙と槇緋だけが残しされた。 （のちに有名な自殺スポットの森の奥で遺体で発見される。所持品から母だと判明。 「これはいいもの、お父さんからのプレゼントだからね、特別な日にしかつけないの」と、 母が言っていた、ネックレスを大事そうに身につけていたらしい） 父も母もいなくなってしまった槇緋を引き取ったのは父親の兄、槇緋の伯父だった。 伯父は外ではいいおじさんを装っていたが、少年が好きな変態だった。 整った容姿の槇緋をたいそう可愛がった。 ある日、疑問に思ったことを先生に訊いてみた。 「おじさんがね、おれを裸にして写真を撮るんだけどどうして？」 それから間もなく伯父は警察に連れていかれた。 その途中、逃げようとして車に撥ねられたらしい。 世間では伯父へのバッシングが起こる。 その後、槇緋は親戚の家を転々とすることとなる。 立て続けに槇緋の周りで人が死んでいるので不吉の子、周りを不幸にする忌み子だとされた。 人は2度3度と同じことが起きれば何が原因があると思い込む。 この場合は槇緋自身が死を招いていると思われた。 腫れ物でも触るような、触らぬ死神に祟りなし、と言った態度、対応ばかりだった。 そのため、引き取られてもすぐに別の親族のところへと引き取られることとなり、 引越し・転校が多かったせいで友人がほぼいない。 中学2年生の時、初めて友人と呼べる存在ができた。 目立たないやつで教室の隅でぽつりといつも一人でいるような男子。 転校してきたばかりで教科書がなかったので見せてもらった。 教科書のすみっこの小さなラクガキを発見する。 それを槇緋が見つけると、彼は恥ずかしそうにはにかんだ。 それから話すようになる。 話してみれば面白いやつだったし、とてもいいやつだった。 聞けば母子家庭で母親はいつも遅くまで働いているらしい。 出会って2ヶ月。彼は身を投げた。 槇緋の目の前で。ふらりと落ちていった。 いつものように屋上で昼休みを過ごしていた時だった。 「ああ、そうだ。槇緋くんこれ。母さんに渡して」 そう言って一通の手紙を槇緋に託し、晴れやかな笑みを浮かべながら学校の屋上から飛び降りた。 母の負担になりたくなかったのだという。 その後すぐに別の親戚のところへ預けられることとなり転校した。 以来、槇緋は人と必要以上に関わるのをやめた。 小さい頃から死に触れてきた槇緋にとって 死ぬのは怖くない。が、痛いのは嫌い。 彼の中で「死＝楽になること」、「遺書＝楽になるための儀式」だと思ってる。 伯父さんは遺書がなかったから世間からひどいことを言われたのだと思っている。 好き：温かいそば 苦手：痛いこと 5月31日：シラー『哀れ、多感な心』 周囲を巻き込み燃え広がるように不幸にしていく。 槇→薪、巻き込む 緋→火。緋色、赤。 灰川→燃え尽きると灰になる、火葬の後、川に流す。また川は死を連想させるものだから。 --------------------------------------- 『ドロップアウトディスパイア』2022.2.12　ロスト 四藤廻（カイくん） LOST END1【血文字の書屋】 ディスパイアに殺されたのはまあ、おれの落ち度だし、 廻くん、気にしてないといいけど。 でもま、おれ達ビジネスライクな関係だし、大丈夫でしょ。 のあくんのっとったカミサマ、道ずれに殺したかったな。 人を殺したいと思ったのは初めてかも。 もし次あのカミサマに会ったら殺してやんないと。 「おれは満足してるよ。廻くん足、洗って普通の人生を歩んでね」

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