タグ： ぬく卓

▶検非違使 貴方は天涯孤独であり、自身の両親について全く知らない。 現在の父母には養子として拾われたようで、血縁関係はない。どうやら自分は満月の夜、土卸門橋(現在の一条戻り橋)の上で一本の太刀を抱えて泣いていたらしい。 その太刀というのが、あなたの使用している「空名月華(くうめいげっか)」だ。 どこか青みを帯びた刀身が特徴的で、柄はとてもよく手になじんでいる。 また、貴方は非常に美しい見目を持っている。髪の一房、まつ毛の一本にまで行き渡る瑞々しさに、人々は思わず息を漏らすことだろう。 しかし衣を脱げば一目瞭然、あなたの肩には深い歯形の傷がついている。今ではそれもあまり気にならなくなったが、月が出る度に妙に痛むような感覚は消えることは無かった。 果たして自分はどこから来たのか。果たしてこの刀は誰の物なのだろうか。 そんな薄雲のように蔓延る思考を端に追いやりながら、あなたは今日も都の守護に当たっていた。 割と高い位の家である、渡邊家に拾われ育てられた。固い口調ではあるが、どこか優しさを感じるような感じないような... 現在は自分の育った場所を出身地と定義しており、都の生まれと答えている。 普段の業務内容は都の警備、書類作成、貴族の接待などなど。その仕事ぶりは信頼されており、度々重要な仕事も任されている。 自分が育った都を絶対に守ると刀と両親、そして都に誓った。それ故、都を脅かす存在を許さない。HO2のことは都を脅かす存在なので嫌い。 しかし本当の自分の出自を知りたいのも本当で、真実を知るという恐怖を抱えつつも好奇心と気合は十分。 生真面目で、時間はすべて守る、弱い者は守る、ルールは守るなど、いろいろと厳しい面も見られるが、本性はド天然で、気に入っている人物や好きな人にはとことん無意識で甘い。仕事に関しては俺がやっていればいいだろう理論。 子供がすごく好きなので、業務の合間に子供と鬼ごっこや鞠蹴りをしている。 なかなか凝り固まった思考などをしているが、ツボが浅いし意外とかかわると関わりやすい。 「ああ、その仕事は変わっておく、父上。」　「寝坊したなら仕方ない。次から気を付けるんだぞ。」 自分の外見については特に何も思っていない。整っていると言われても整っているの定義がよく分かっていないのでそうなのか以外に感想があまりない。 肩の傷口は妙に痛いのでうざったいと思っている。いつか消えないかなぁと思って毎日生きている。

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