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天井 恭一郎(あまい きょういちろう)
ID:4271593
MD:7af90c5a84ae4b721be2bd94c5527005
天井 恭一郎(あまい きょういちろう)
タグ:
さじ探索者
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
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(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
天井 恭一郎(あまい きょういちろう) ??歳 雑貨商 カラーコード:#708090 SlateGray 「年齢は秘密な。…いや、隠してた方がミステリアスでかっこいいっしょ?」 「ええ?胡散臭いだけ?まあまあ、商品には自信あるから。見てってくれよ」 “趣味”で雑貨商を営むパッパラパーオジサン。 Q.それで食っていけるのか? A.雑貨商をやる前にやっていた仕事でたんまり稼いでいるから食うのに困りはしないと言う。 “顧客一人一人が欲しいもの”を特別に卸してきて売る、がモットー。 「自由なのが売りでね。目の前のヤツが欲しいものを卸してきて売る。」 「万人受けする商品をたくさん卸してバカ儲け…なんてつまらんだろう?」 ▢ ▢ ▢ 「天井恭一郎」とは「作家・灰谷裕一郎」の偽名である。 旅館事件のあと、なんとかスランプは脱し、友人にも励まされ、自身の作品に対する自負は少し回復したものの、根底に潜む“大衆のために作品を生み出している”という意識は消えなかった。実際、今でもタレント活動は継続して続けているのが現状といったところ。 「天井恭一郎」という雑貨商は、以前から灰谷のかりそめの姿として形成していた。 初めてこの人物の名を名乗ったのは灰谷が有名作家として売れ始めてから、少し経った頃。“大衆のため”という生き方から少しでも遠ざかろうと生み出した第2の姿である。 そのため、“目の前の一人の満足のために”を信条とする。 「万人受けする商品をたくさん卸してバカ儲けなんてつまらない」という言葉には、「灰谷裕一郎」の生き方を自虐する意図が含まれているのは言うまでもない。 理弾には「天井恭一郎」のことは伝えてある。 [イメージソング] ・夜がこわれる/キタニタツヤ ・シンデレラグレイ/米津玄師 灰谷 裕一郎(はいや ゆういちろう) 39歳 ミステリー作家 外国籍名【ダン・グレイ(Dan Gray)】 ▽職業ベース:作家(2010版)改変 <説得>→<信用>:名前が売れているので <芸術>→<人類学>:人間を題材にしたミステリーを書くのに必要な能力 誕生日:5月15日 好きなもの:紅茶、雨の日 嫌いなもの:とくに思いつかない 日本人の父とイギリス人の母を両親に持つハーフ。 とはいえ裕一郎自身は日本生まれ日本育ち。母も日本に滞在して長く、日本語ぺらぺらだったので特別英語に堪能になることはなく現在に至る。 売れっ子のミステリー作家ではあるが、売れている理由は見目の良さと裕一郎自身の愛嬌によるもの。作家と言うより半ばタレントのような売れ方をしている。 この見た目がなければその辺の二流作家にも劣ると言われている。本人は自身の能力の凡才さ、さらには見目が理由で売れていることを自覚している。(CSこだわりポイント:〈信用〉が全技能中最大値!) 幼少期からたくさんの人に好かれてきたので、どうすれば人から不快に思われないか、どのように振る舞えば人から信頼を寄せられるのかを嫌でもよく理解している。ファンからの愛称は「灰谷ちゃん」。 生まれつき肺が弱く、常に吐血・喀血を繰り返している。 人に心配されると「あー、今朝飲んだトマトジュースだよ」とか笑って誤魔化すが誤魔化しきれていないので反応に困る。 護身術として格闘技を学んだ過去もあり、作家という職業のわりにはアクティブ。…通信空手だが。 広めの平屋建て日本家屋に一人で住んでいる。 親戚から譲り受けた家で、一人で住むにはあまりに広い家だが、編集や作家仲間などが集まってよく合宿をしている。 裕一郎自身の生活力は皆無と言っても差し支えはない。広い家は掃除が行き届いておらず、どこで拾ったのか、はたまた買ったのか分からない骨董品が家中に点在していたりする。 ファンによく家を特定されたりするがキリがないので特に引っ越す気はない。家まで押しかけて来たファンには適当にサインをして帰って貰っている。(担当編集から「ファンには対応良く接しろ」と言われている。) 灰谷裕一郎は常に笑顔を絶やさない男である。 それは彼が人に嫌われないために身につけた社交術であったし、人前に立つために身につけた術であった。 灰谷裕一郎には生きる目的というものが存在しない。 裕一郎は作家としての凡才さを他の誰でもない自分が一番よく理解しており、このまま作家なのかタレントなのか分からないような生き方を続けるべきなのか悩んでいる。また、口に出すことはないが自身の作品のことを「駄作」とハッキリ認識している。 かと言って作家を辞めた自分に他にやるべき事など見当たらず、命を投げだそうと考えたこともあったが結局恐怖心が勝って今日まで生きてきている。 「何度死のうと思ったか分からない。何度あの崖からこの身を投げだそうと思ったか分からない。それでも、」 「俺にはそれをするだけの度胸もなかった。なかったんだ」 俺は幸せ者なのだろう。本を出せば多くの人が俺の本を手に取ってくれる。「灰谷裕一郎の新作が出た」と世間は目を向けてくれる。作家としてこれ以上の幸せはないはずだ。そう、そのはずだ。 だのに俺はちっともそれを幸せだと思わない。思えない。理由は分かっている。俺にはそこまで評価されるような文才がないことを他でもない俺が嫌と言うほど思い知っているからだ。 この世界に入ってすぐに俺の名前は売れた。あの時は嬉しかった。俺にはこんな才能があったのかと喜びもしたさ。 ある日、ほんの出来心でとある匿名投稿サイトに手慰みで執筆した短文を投稿してみた。いつもは担当編集が読者の感想をより分けて俺に渡すので、フィルターのかかっていない直の感想を聞きたかったのだ。 思えばそれが間違いだった…いや、あの時点で気が付けてよかったのかもしれない。 結果はさんざんであった。俺の予想は大きく裏切られ、感想欄には「三流小説」「話の組み立てに拙さを感じる」「とても読めたものではない」など、酷評が並んだ。信じられなかった。だが、何度投稿しても返ってくるレビューは皆一様に似たようなものであった。俺は悟った。「ああ、俺はいいように使われていたのだ」と。 確かに、作家にしてはやけに顔を出す機会が多いなと感じていた。それも売れているからなのだと思っていた。いや、思い込んでいた。この時から俺は筆を持つことに苦痛を覚えるようになった。だが築き上げたこの地位を捨てることも出来なかった。 俺は、己の凡才を理解していながらそれでもこの地位に甘んじることを選んだのだ。 俺はいつでも周りの目線を伺って生きてきた。 常に反応を考え、評価を恐れ、ご機嫌を伺い…俺にとって『読者』は指標だ。俺の生存意義、価値をはかる物差しと言っても過言ではない。 俺は俺に生きる意味を与えられなかった。だから俺は周りにその意味を求めた。それがこんなに苦しいなんて、思ってもなかったけどな。 [詳しい来歴] 裕一郎は幼少期に実の両親からDVを受けていた。父からは性行を強いられ、母からは暴力を受けていた。 父親は母の見た目に対して並々ならぬ性愛を含んだ執着を持っていた。しかし同時に彼女のことを大事にしたいと思っていたため母には無体を働けなかった。そこで目をつけたのが母譲りの見目を持つ裕一郎である。いくら無体を働いても泣き言を言わない裕一郎は父にとって非常に都合が良かった。 母はというと父がすっかり息子に入れこんでいるのを女の勘で察知していた。父に不満を漏らせるほどの度胸はなかったため、その鬱憤を裕一郎にはらしていた。服の下など、目に見えないところに暴力をはたらいていた。 裕一郎も裕一郎で文句を言わなかった。高校卒業、大学進学とともにひとり暮らしを始める。大学に入ってからも明るい性格と見た目の良さで相手には困らなかったが、長続きはしなかった。 なんとなく書いた小説がある出版社の目に留まる。作家デビューし、見目の良さが要因ではあったが有名作家へと躍り出る。収入を得て、現在の譲り受けた木造平屋へ引っ越すことに。 両親のおかげで見目良く生まれた裕一郎だが、自身の母親譲りの整った顔立ちをひどく嫌っている。母親譲りのグレーヘアーも、グレーカラーの目も。 「俺は“灰色”が嫌いなんだ。薄汚れた、ドブだまりを見てるような気分になる」 自身が売れっ子の作家になるまでは両親とは音信不通状態だったが、最近何かと連絡を取ってきているのを鬱陶しく感じている。灰谷を半ば「タレント」扱いしている出版社からしても「両親と不仲」な印象は世間に与えたくないらしく、現在でも両親との繋がりを完全には断てずにいる。 [飛鷹理弾について] 放送作家。とあるドキュメンタリー番組の撮影現場で出会った。 またの名を「海里鷹音」。彼は映画化した「愚者の懺悔」で愚者を演じた主演男優だった。その演技は見事なもので、怪演とまで評され一時話題となったが、そのあまりの完成度の高さに彼の実の性格まで疑われることになり俳優業界から姿を消していた。 灰谷裕一郎は彼を探し続けた。そしてつい先日ようやく飛鷹理弾と海里鷹音が同一人物だということに気がついた。 出会いこそ最近ではあるが「きょうだい」とまで呼ぶほどの仲である。…まるで前世からそのような仲であったかのように。 ───────────────────────────── 旅館の捕食者 HO2 ミステリーorホラー作家 RP 方針:スランプに陥っているため、現状から抜け出したい。 ───────────────────────────── 灰谷裕一郎は死への慢性的な願望を抱いている。同時に生への強い執着を持っている。二律背反の矛盾した願望を内に秘めながら、彼は今日も笑う。 「よう!元気にしてたか?お前ら!」 今日は友人達と、とある旅館に遊びに行くんだ。 ■HO1 純水大五郎 ああ、大五郎ね。物書き仲間だよ。ジャーナリストやってるとか言ってたっけな。ちょっと前に知り合ってさ。 俺が本出してるって言ったら目の前で読んでくれたんだが。 もう、眉間に皺が寄ってんの。無理して読むなよ、って言ってんのに、全部読んだ上で感想言ってくるんだ。今時珍しい律儀なヤツだよ。 「…約束を、しちまったんだ」 「とても眩しくて、見てられない。そんなヤツだよ」 ■HO3 深雪紅葉 ああ!もう長いこと世話になってる病院の先生だよ! 先生とは小さいときからの付き合いでなあ…昔は「くれは」とか呼んでたけど、今じゃ立派なお医者様になっちまったからな。 大五郎に先生を紹介したのは俺だよ。 「…なあくれは!お前はやっぱり将来、医者になるのか?」 「そしたらさ、俺のことはくれはが診てくれよ!くれはが診てくれるんだったら、俺いっぱい長生き出来る気がする!」 ─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━ [作品について] ・舞台設定はほとんどが現代 ・たまにSFも書くがあまり得意ではない ・人間の心理、犯罪、心の闇などに焦点を当てたミステリーをよく書く ・胸糞悪い系が多い ・読後感はとてもいいとは言えない 「人間って、綺麗なものより汚いものの方が怖いものみたさで手を出してしまうもんだよ」 ・代表作は『愚者の懺悔』 ・普段文章力をあまり評価されない灰谷裕一郎が珍しく文章力を評価されている作品 ・本人曰く「(適当に書いたから)同じものは二度と書ける気がしない」 ・対象的に、デビュー初期に書いた『オパールを砕いて』はあまり知られていない(コアなファンでも知っているか怪しい) ・灰谷裕一郎が本気で執筆した作品だったが、あまりに話題にならなかったため批評文すら存在しない ・現在の灰谷裕一郎の作風を知る人が読めば作品から感じるあまりの“清涼感”に驚く ・人と人の繋がりの尊さを描いた作品で、本人は「二度とこんな作風のものは書かない」と言い切っている ▽「愚者の懺悔」あらすじ ・とある連続殺人犯罪を犯した男が主人公 ・物語は男が服役から解放され、社会に復帰するところから始まる ・どちらかと言えば性悪説を全面に押し出した内容で、悪人はどんなに改心したつもりでも結局元に戻ってしまうのだというもの 服役を終えた男は自身の起こした犯罪について深く反省しており、被害者遺族の元へ謝罪に向かう。しかし当然彼に対する遺族の視線は冷たいものであった。 刑務所で服役を終えてもなお自分の身から消えない「犯罪者」のレッテル。あらゆる嫌がらせや罵倒、暴力を受けながらも彼は自身の犯した罪を反省し日々を過ごしていた。 そのはずだった。男は日々受ける耐え難い仕打ちに我慢がならなくなった。気がつけば手に包丁を握りしめていた。自身の手により辺り一面血の海と化した光景を見て、男は笑った。 「ご覧ください!人は変われないのです!私は結局同じ過ちを繰り返した!けれども問おう!私がこうなったのは、果たして誰のせいだったのでしょうか!?」 ▽「オパールを砕いて」あらすじ ・大きな商家に生まれた男が主人公 ・作品の最後まで主要人物両者の名前は明かされない ・灰谷自身は一応両者に名前をつけているが「明かす必要はない」と思って省いている 男はこの世の幸福と呼ばれうるものほとんど全てを有していた。 財、人脈、名声、女…。全てが彼の手中にあり、何不自由することなく日々を謳歌していた。 ある日男は商品を卸すためにとある港に出ていた。そこである男に声をかけられる。 「よう、お坊ちゃん。随分羽振りが良さそうじゃないか」 彼はこの港町で暮らす漁師だと言った。商家の男ははじめ、彼を不遜な男だと感じたが、歳が近いせいかやけに話が弾んだ。商家の男は次第に商品を卸すたびに会う彼との時間を楽しみにするようになっていた。 そんな折に彼から「大切なものだ」と言ってオパールの粒を見せられる。 「母の形見なんだ」…男は理解が出来なかった。そんな安価なオパールひと粒を肌見放さず大事に抱えている男のことが。 そんなある日のことだ。商家の男が誤ってオパール粒を踏み砕いてしまった。流石に悪いことをしたと思った商家の男は 「自分の財と人脈を使ってもっといいものをお前にあげよう」と謝罪した。 しかし漁師は首を縦には振らなかった。「お前は何も分かっちゃいない」と。 男は困惑した。オパールより上等な品を贈るのだから喜ばれこそすれど憤られる意味が理解できない、と。 漁師は「もうお前とは会わない」と言い残し去って行った。商家の男は考えた。 「自分の何が悪かったのか」と。男には全てが備わっていた。しかし漁師と会って気付いてしまったのだ。自分には親友と呼べるような男はただの一人もいなかったのだ。 そして自分は今そのかけがえのない親友を傷付けたのだ。男は激しく後悔した。自身の心ない一言で彼を傷つけてしまったことを詫びたいと思った。男はオパールを踏み砕いた場に戻り、その粒を全て集めた。 屋敷に戻った男は使用人達を呼びつけ「このオパールの破片全てを余すことなく使ってアクセサリーを作ってくれ」と言いつけた。使用人達は揃って「もっと上等なものを原料にしたらいいのに」と言い募ったが、男は「これでなければ駄目なんだ」と譲らなかった。完成したアクセサリーを持って男は港町を駆け回った。名前を呼びたかったが、男はその友の名前を聞いていなかったのだ。 足が擦り切れる程に走り、もう1歩も動けないほどに疲弊して座り込んだ頃に声をかけられた。 「こんなところで何をしているんだ」と。それは彼が求めてやまなかった親友の姿であった。商家の男は握りしめていたアクセサリーを親友に渡し「お前の名前を聞きに来た」と言葉を投げた。 漁師は心底驚いたような顔をした後、「俺の名前は―…」 ※商家の男はウィリアム、漁師の男はエルマーと言います ▽「短編集」 ・世には出していない ・“灰谷裕一郎”自身を綴った話 ・だからこそ人に見せるつもりはあまりない 私は器用な子どもであった。 勉学をさせれば一定の成績をおさめ、持ち前の人柄からか友人たちにも恵まれた。私のまわりには常に人がいた。彼らはなにか困りごとがあると私を頼り、相談を持ちかけてきたものだった。 私はそれに笑顔でこたえた。断ることは万に一つもなかったように記憶している。私にはそれが自分の存在意義を証明するかのように思えてならず、そのたびにホッとする気持ちがどこかにあったのだ。 何でも器用にこなした私だったが、ただ唯一、運動ばかりはあまり得意ではなかった。やりたくてもできなかったのだ。 医者が言うには、私は肺が悪いのだという。咳のでるたびに口を覆った手のひらにはあられが降ったように血がついた。友人たちにいらぬ心配をかけるのが嫌でよく冗談を言っていた。 + 「そう。お前は人あたりもいいから、読者にはよく好かれるようだな。」 私の担当はそうにこやかに云った。齢四〇にもなろうというその口元には皺がよせ集まり、眼孔は力なくたれ下がっていた。いかにも苦労を滲ませた表情で彼は嬉しそうにそういうものだから、私も悪い気分はしなかった。むしろ、この男に一抹の達成感を与えられるのならば、私も人の役に立てるものだと誇らしくなったほどであった。 「どうかな、今度サイン会というものに出てみるのは。きっとお前も喜ぶ読者を目の前にして、執筆の糧に出来るんじゃないか。」 私は二つ返事でその件を引き受けた。 + それは或る夏の日の夜だった。 圧しつけるにむっと澱んだ蒸し暑く濁った空気が私の体表を撫でた。額にはりつく髪の毛一本にいたるまで、すべてが不愉快であった。私は徒歩三〇分はかかるであろう距離にまで歩いてきて、鉛色によどんだ海を観察していた。母なる海とは誰が云ったか。この泥水から生まれたのが私たちであるというのならば、なるほど母はとんでもなく醜悪なものを生み出したのだなあとぼんやり考えていた。つんと鼻にさしたにおいは、汚れてどろどろ、まるで葬式のようなにおいだと思った。 私は屏風のように切り立った崖に立った。いよいよ私のきらいなにおいが誤魔化しきれないほどに私を包んだ。この一歩を踏み出せばよいのだ。そうすれば私は楽になれる。だが、踏み切ろうとしては決心がつかずに尻込みを繰り返してばかりであった。 刹那、突風が吹き荒れた。 迷いを滲ませた前足は、そのまま風に煽られて上体ごと吸い込まれそうになった。ああ、海が。私のきらいな海が!もうすぐ私を迎えに行くぞ。 + それでもおれには、この筆を握るほかすることがないんだ。 [通過済みシナリオ] ・我が家の温度 ・だから嫌いなあんたでいてくれよ。…ロスト ・ねがいのスノウ…KPC参加 ロスト救済 ・久遠の呼び声…設定追加②※下部ネタバレあり ・千景さんが凶暴になったんだ ・旅館の捕食者 ・ばれ♡ちょこ…AF① ・病症のアイロニー…KPC参加 ・無色透明の真夏 [通過済みKPレス] ・毒壇場…後遺症①※下部ネタバレあり ・夢想郷…設定追加①※下部ネタバレあり ・〇に落ちる…END2 ロスト ・涅槃の灯火…後遺症②、設定追加③※下部ネタバレあり ロスト救済 ・蝙蝠傘…AF② [イメージソング] それでも僕らの呼吸は止まない/キタニタツヤ ラストリゾート / Ayase [一部の人にしか伝わらない裏設定] ・さじの探索者「ウィリアム・D・グレイ」が現代日本に生きていたらどうなっていたかを本気で考えた姿です。 [後遺症] ①スランプ → 完治!(2021/08/20) 暫くスランプに悩まされる事になるだろう。 <執筆に関する芸術技能>の技能値が一時的に1/2(端数切り上げ)になる。4卓分orリアルタイム4ヶ月間過ぎない限りスランプから脱することは出来ない。 ②CONの減少 → 完治!(2021/08/20) 永続的に、回復する度にMPがショックロールのギリギリまで減少するようになる。よってMPを使用する呪文などの行使は難しくなるだろう。(MPを貯蔵するAFなどの使用は可能) MP減少によって常に疲労感に苛まれるようになり、CONの値が半分(切り上げ)となるマイナス補正が付く。 [設定] ①あなたは未来人である。 イス人の時間旅行は、ティンダロスの目に引っかかることもないため、現代に戻っても普通に暮らすぶんには不都合はない。 ただし未来に暮らした経験があるため、その縁や知識、イス人との関係が何らかのシナリオに活かされるかもしれない。それは今後のKPに委ねられる。 また、現代の両親をこれまで通り「実親」と見るかなど、認識の変化もPLとPCに委ねられる。現代のあなたの器、身体そのものは確かに「親が産んだもの」であり、兄弟ともきちんと医学的に血は繋がっているのだ。 ただ、あなたの精神だけは現代では無い場所から来ている、というだけの話である。 ②裕紫(ひろし)…孤児院に預けている。たまに遊びに行くし向こうから遊びに来る。かわいい! https://charasheet.vampire-blood.net/4045484 ③ → 完治!(2021/08/20) 貴方の肉体は、今後「誰か」によってAFとして使用されることとなる。貴方の力は、誰かが誰かを呪うため、それか何かを喚ぶため、少なくとも何かしらの悲劇のために使用される。その全貌を知ることは探索者には不可能だろう。貴方とその「誰か」は無関係なのだから。貴方はほんの少しのしこりと後遺症を抱えながら、今まで通り生きていくことになるだろう。 [AF] ①AF:四ツ葉の言霊栞 愛情「悪夢の後遺症がついた時に、一度だけ相手との幸せな夢に変わる。SAN値+5を得る。互いの意思で関係が破綻していた場合は、発動せずAFの効果は消える。」 ②AF:顔無蝙蝠右ノ翼(かおなしこうもりうのよく) 仕込み刀。見た目は黒い蝙蝠傘で、もちろん傘としても使える。 戦闘などで耐久力が削れた場合、壊れてさえいなければ、 シナリオとシナリオとの間に道具屋の男性に修理してもらい、耐久力を全快させることができる。 武器としての技能及びデータは【日本刀】(サプリ2015)参考。 とある神話生物を使って作られている。
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歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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エラーメッセージ
「クトゥルフ神話TRPG」は
ケイオシアム社
の著作物です。
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