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▼深水瞬／ルド・デ・アンジェリス；Ludo de Angelis（ふかみしゅん／るど・で・あんじぇりす）『海も枯れるまで』HO1 世界的に有名なソプラニスタの父を持つ声楽家さん。20歳。 イタリア（父）と日本（母）のダブル。日本生まれあちこち育ち（日本・イタリア・ドイツ・オーストリア・フランスなど。主に日本・イタリア）。プラチナブロンド、スペクトラムブルーの瞳を持つ日本人かつイタリア人（二重国籍）。 ■ ▽職業P：アイドル、音楽タレント；サプリ『クトゥルフ2015』より［職業ポイントは EUD*20 を採用］ 〈言いくるめ〉〈芸術（歌唱）〉〈芸術（ダンス）〉〈心理学〉〈説得〉〈変装〉；〈変装〉を〈ほかの言語（伊語）〉に変更 ＋個人的な関心技能2つ⇒〈聞き耳〉〈図書館〉 ▽基本プロフィール ■誕生日：7月8日　■星座：蟹座 ■誕生星：デルタ・モノケローティス；いっかくじゅう座δ星（星言葉：余裕のある愛情） ■誕生石：ミルキー・オパール（石言葉：ときめき） ■誕生花：カンパニュラ（花言葉：感謝・誠実・節操） ■誕生色：マリンブルー（色言葉：多才・努力・落着き） ▽特徴表より：27：珍しい技能 探索者は［INT×5］％の、日常生活には役に立たないが特定の人を感心させるような技能を１つ、KPと相談した上で持つことができる。例：〈製作（プラモデル）〉〈芸術（対戦格闘ゲーム）〉〈ほかの言語（インターネット・スラング）〉など。 ⇒〈芸術（歌唱）〉+70% ▽被OPP：不明 あまり興味をそそられない。 ▽通過シナリオ ■海も枯れるまで ▽交友関係 ■（海枯れ）葦名海良（3701368） ▽タグ ■椿PC ■椿PC（秘匿HO） ※以下『HO1』に関するネタバレあり ▽海も枯れるまで『HO1』「あなたはとても美しい自殺志願者である。」 ▼APP18の美しい容姿である ▼性別は男女どちらでも構わない ▼年齢は20歳以上である ▼都内在住 ▼探索者は自殺したいと思うほど、この世にとても絶望を感じ、追い詰められている。必ずそういった設定を付けるようにしてください。 死に場所や死に方を日々模索しており、その為手首や首元、身体のあちらこちらに自傷行為の痕がある。(アイコンや立ち絵には痕を描かないようにお願いします) ▼セッション開始は日常後、見知らぬ砂浜で目を覚まします。 世界的に有名なソプラニスタの父とソプラノ歌手の母を持つ声楽一家の一人息子。肩書こそ声楽家であるが、現在は療養中ということで活動を無期限休止している。 オペラ歌手の父（イタリア人）と母（日本人）のもと、日本にて生を受ける。イタリア国籍としてはルド・デ・アンジェリス、日本国籍としては深水瞬の二つの名を持つ。日本の法律において、22歳までにどちらかの国籍（名前）を選択しなければならないが、「ルド・デ・アンジェリス（Ludo／ルド；ラテン語の名前Louisより、光の意　de Angelis／デ・アンジェリス；天使）」も「深水瞬」も尊敬すべき大好きな父母からの贈り物であるため選ぶことができず保留にしている。 幼い頃から音楽に囲まれて過ごしてきた。両親の公演に伴い各地を転々とするのは慣れっこだったし、父母の出演するオペラを鑑賞（ライブ・記録）するのは日課であった。父や母の伸びやかかつ美しい声音に大層憧れており、自ら希望して幼い頃から音楽的な指導を受けてきた。歌うことが、何より楽しく大好きな少年だった。 美しいボーイソプラノの持ち主であったことから、父のようなソプラニスタになるかもしれないと大いに期待された。自身も父のようなソプラニスタになることを夢見た。 しかし、18歳にしてその夢は叶わないと知る。通常よりあまりに遅い変声期が訪れたのだ。父は内分泌器官の関係で声変わりしなかったそうだが、自分にはそんな奇跡は起こらなかった。 可能な限り高い音域を保とうと努力はした。その努力は結実し、カウンターテナーとしてはおそらく世界でもトップクラスの実力を誇る域に達したことは間違いなかった。周囲は当然賞賛の目を向けた。けれど、何よりルド（瞬）本人がそれを認めはしなかった。 彼は、ソプラニスタになりたかった。父のように、あるがままに高音域を発声できるソプラニスタになりたかったのだ。 ソプラニスタに固執したのは、両親がともに美しい高音域を操る歌手だったからかもしれない。彼は幼い頃から彼らのその美しい声に魅せられていた。そうありたいと思った。憧れた。そうなれると信じた。だって自分は彼らの血を引く一人息子なのだから――。 彼は足掻いた。何とかして、自分も高音域を手に入れられないかと足掻いた。子どもの頃のように美しい高音で伸びやかに歌うことを諦めきれなかった。 求める声を手にする手段として行き着いたのが、女性ホルモンの投与、ひいては性転換手術だった。 冷静になって考えてみれば、それらによって声帯が変化することなどあり得ない。けれど、そんな簡単なことを見落とすくらいには必死だった。理想の声を求めてやまなかった。 彼はまず両親に隠れて女性ホルモン剤を服用することから始めた。本当はすぐにでも性転換手術を施したかったけれど、年齢という壁がそれを許さなかった。 自身が既に18歳以上であったこと、両親が多忙だったことも幸いして、こっそり女性ホルモン剤を入手したり服用したりすることは容易かった。 身体は確実に変化した。胸のふくらみが、肌の肌理が、それを証明していた。それでも、（当然のことだが）やはり理想の声を手に入れるには至らなかった。 ますます彼は焦り追い詰められた。やはり、身体を変えるしかないと視野は、思考は、どんどん狭窄に陥る。 「またあの声で歌いたい！」――その純粋な願いのみが彼を突き動かしていた。そしてついに、手術を受けられる年齢に達してしまった。幸か不幸か（おそらくこの場合は不幸だったのだろう）両親はますます多忙を極めており、彼を止める者はいなかった。 一も二もなく手術を受けた。戸惑いや迷いは、願いを前に霞んで見えなくなっていた。 結果は――当然望むものではなかった。 そこでやっと事実に目を向けることができた。今まで行ったことが、「声」になんら影響を及ぼさないという事実に。 そこでやっと自分の本当の望みを知った。僕は「男」のままで、父のようになりたかったのだと。 そこでやっと悟った。自分の本当の望みは、もう二度と叶うことなどないということに。 絶望した。 僕はもう、二度とあのような声では歌えない。それが事実だ。 絶望した。 父のようなソプラニスタにだってなれない。身体を、変えてしまったから。僕は「男」ではなくなった。 絶望した。 それでも僕は歌うことを嫌いになれない。捨てられない。歌いたい！ けれど、それは、僕の理想とする音楽への冒涜だ。こんな醜い声で歌う歌など、僕は到底認められない。 父さんは、母さんは、周りの人たちは、別に気にしないのかもしれない。認めるのかもしれない。僕の歌を。僕の声を。 分かっている。カウンターテナーは決して音楽への冒涜などではない。 知っている。僕が理想とする声でなくとも、この世には素晴らしい音楽が溢れていることくらい。 けれど、それでも、僕「が」認められない！僕自身の歌を、声を！ 歌いたい！歌うことは今でも大好きだ。けれど、こんな醜い声で歌う歌を、僕自身が認められない。大嫌いだ。冒涜だとしか思えない。 次に彼の思考を支配したのは「いなくなりたい」だった。 生きている以上「歌いたい」という思いは捨てられない。けれど、歌うことは冒涜に他ならない。 だから、自分自身を消してしまいたいと思った。「歌いたい」などと願わぬように。歌うことで自分の愛する音楽を汚さぬように。 我ながら短絡的だと思う。両親に申し訳なくも思う。 けれど、それでも、消えてしまいたい思いの方が強いのだ。いなくなりたい思いの方が強いのだ。 だって、これ以上愛する音楽を汚したくなどない。 あらゆる自傷を行った。手首を切ってみたり、喉を潰すべく首をくくったり、頭や身体を壁に打ち付けたりしてみたが、どれも失敗に終わってしまった。 自分はどうやら死ぬのが下手らしい。なら、雄大な自然の手を借りよう。 『スペードの女王』のリーザのように。僕は裏切られて絶望するのではないけれど。僕が身を投げるのは運河ではなく海だけれど。 僕の愚かしさの象徴たるこの身体ごと、海は僕を屠ってくれるだろうか。そうだといいな。 ■デ・アンジェリス家／深水家 父：ニーノ・デ・アンジェリス；Nino de Angelis（Nino／ニーノ；愛しい人、最愛の人、素敵な人、可愛らしい人） 母：深水律（ふかみりつ） ■深水瞬／ルド・デ・アンジェリスの身体 自傷痕 ・首元：首を絞めようとした自分の手形 ・手首：リストカットの痕 ・全身：打撲の痕 女性ホルモン投与の影響 ・胸がふくらんでいる（Aカップ程度） ・肌の肌理が細かい ・体毛が薄い ・髪が細く艶やか ※以下各シナリオネタバレ有 ▼海も枯れるまで［爆発さん/やしろちゃん］《生還：エンド1》（2021.03.13～） ▽交友関係 ■葦名海良（3701368）

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