タグ： 同じ空には昇れない

■■■ 【職業技能：芸術家(基本ルールブック）】 〈言いくるめ〉〈芸術〉〈写真術〉〈心理学〉 〈製作〉〈目星〉〈歴史〉 +個人あるいは～の自由枠一つ→〈聞き耳〉を選択 ■■■ 一人称：私 三人称：君 本名：千昭 灯向(ちあき ひなた) 「……ひどく生きにくいね。でも、生きなければならないのが苦痛だよ」 「日々は惰性。望んだとて得られない破滅なら、ゆるやかに終わるのを待つとしようか。致し方のない話だけれど」 本名は忘れた……ということにしている。 見た目は20代の女性。外見に反して古風なもの言いをする。 常にけだるげなのは余計な感情に心動かされないようにするため。 自分よりも早く終わるモノのために気持ちを揺るがされるのには疲れてしまった。 ------------------------------------------------- 元々絵画が得意、かつ新しい技術への順応が高く、デジタルイラストのフリーランスイラストレーターとして食い扶持を稼いでいる。 活動名は『ヒナゲシ』。気まぐれにSNSにアップしたイラストの独特なタッチがバズり、一躍神絵師として界隈ではもてはやされるようになる。 それに対し「吸血鬼が神て」と鼻で笑ってる。 金はあるため高級マンションで1人で住んでる。 食事にも興味がなく、月一くらいのペースで気まぐれに味だけ楽しむ目的の食事はする程度。 絵画以外には本や骨董品の蒐集も好き。 金に飽かせて自身と同じ時間を過ごした思えるようなレアな古書や物品のコレクションをしている。 まるで友人のような感覚なのやも。 ------------------------------------------------- 恋人が死んでしまった際、錯乱し明確な原因究明を図るよりも前に、種族の違いから血族の者が疎んで殺したのだと思い込み、同族に対してひどい疑心暗鬼になってしまい、誰も信じられずに拒絶し続けるようになった。 しかし、我に返れば大切な人はもうおらず、同族からは敬遠あるいは迫害され、独りぼっちになっていた。 そのまま自死を望むも死ねず、その後の生を死ぬためだけに費やしてきた。 以前は力ある吸血鬼であったが現在はその見る影もない貧弱っぷり。 所謂吸血鬼の弱点といわれるようなものへの耐性は残っていて少し頭痛がする程度。 ------------------------------------------------- 日頃は古風な物言いをするが、本来の素はもっと幼い口調だった。 「今日はいい日和だね。……日和って言葉、夜でも使うのかな？」 「まいっか。気持ちいいな～って思ったから言っただけだしね」 「え、……しばらく忙しい？ 　……そうか、分かった、うん。……分かった……べ、別に拗ねてない！！」 ------------------------------------------------- ■→HO太陽 現在のHO太陽のことは「あの子」や「君」・前世のHO太陽のことは「あの人」「彼」といったように呼称する。 名前は極力呼ばない。 出会えた時は驚きと喜びと悲しみを一度に感じて呆然とする。 「彼」は「彼」であり、HO太陽とは別人であると考え、許されるのなら終わりを迎えつつある自身の命尽きるまでは傍にありたいと思う。 ……けれど、自分の因縁にHO太陽を巻き込んではいけないとも考えているため、強い罪悪感をもっている。 拒絶されたりあちらから離れていくのならば追うまい。 奥底ではまた愛したいと願うけれど、それは自分のわがままだと分かっているため秘めたままであろう。 （い～いところで名前呼んで情緒を殴りにいきたいな☆） ------------------------------------------------- 吸血鬼としての力が強い者ほど、鮮烈な朱色の瞳を持つ一族に生まれ、一族の誰よりも濃く強い赫色の瞳をしていた。 今はもう見る影もなく衰弱してしまっているため、よく見ればわずかに赤い色が散っている程度にしか見えない。 独り立ちしてから和真と出会うまでは、ふらふらとあてどもなく風来し、たまに来る退治屋を返り討ちにしながら気ままに生きていた。 【前世のHO太陽との出会い】 ■名前：三樹 和真　（みき かずま） 薬師の一家の息子で、家督を継ぐのを嫌い飛び出し旅をしていた折、夜の山の中で迷ってしまっていたところを偶々見つけた灯向が助けたのが出会い。 灯向は人の子を怖がらせるかと思い、被衣を纏って異形の瞳の色を隠していたが、ふとしたときに被衣が風に煽られ瞳を見られてしまう。 しかし和真は怖がるどころか「綺麗な色。初めて見た……雛芥子の花みたいだね」と口にする。この一言で落ちた。 その後、どちらも根無し草だということもあり、共に過ごす内に恋仲になっていった。 ------------------------------------------------- 【雛芥子・花言葉】 ――「心の平穏」「いたわり」「思いやり」 ――「恋の予感」「別れの悲しみ」 ――「慰め」「休息」 もう休みたい。終わりたい。 別れの悲しみを、これ以上味わいたくはない。 自身の平穏のために、自身の労りのために、もう…… そう思っていたのに、愛したあの人の転生と出会ってしまうなんて。 愛したくない。 もう恋心など抱きたくない。 そう思っていても、あの子の声はすり減った精神の慰めに響いた。 でも、それでも。 終わりが近付いているのだから。 せめて良い友人になることくらい、許されるだろうか。 少しくらいあの子に心を寄せて、癒やしを得ても許されるだろうか。 ……別れの悲しみを、あの子に感じさせてしまうやもしれないのは、本当に心苦しいことなんだけれど。 私だって、未練に思う気持ちくらいある。 かつて置いて行かれたことに対する、ほんの少しの意趣返し。 だけどあの子は彼ではないから、あの子はあの子の人生を歩むべきだから。 潰える私よりも、幸せであるべきなんだ。 すまないね。 . . . . . . . . ……本当はもっと、あなたの声を聞いていたいよ。

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