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雷電虎太郎（らいでん　こたろう） 両親が借金の末に蒸発し、養護施設で育った。 養護施設内での待遇はあまりよくなく、中学でも何かが起きると自分のせいにされ「そっちがその気なら自分から落ちてやるよ」と思い高校に上がるとともに施設から逃げ出し、そのまま手持ちの少ない金で流れに流れ今の土地についた。 半ホームレス状態で、ネカフェ生活をしながら日雇いバイトで食い扶持を稼いでいたが仕事中に騙され、薬の売人に仕立て上げられ、リンチを受けた後にとある組へと「こいつが主犯です」と差し出された。 組の陣地で秘密裏にしていた薬の売買をばれ、その主犯格に仕立て上げられ他の人間達が自分を犠牲にして逃げ出したと悟った時に「アイツらの喉笛を噛み千切るまで死ねない」と若に叫んだとかなんとか。 その後は組の中で下っ端ながらも持ち前の足で取り立て役として走り回っている。 風俗でも、パチ屋でも、どんな路地裏であろうが逃げる奴は徹底的に追い掛け回し有り金を全部回収する。 「あいつは〇〇組に腹を出した犬」等とよく馬鹿にされるが「そんな犬に金をとられる気持ちはどーお？」等と笑っている。 ◆ 心残りは施設に残してきた仲の良かった2人。 唯一自分を信頼し、自分を最後まで心配してくれていた二人が今幸せに暮らしているかどうかだけが心配だった。 組の人間の一部にしか言ってないが仲の良かった2人が「血の池事件」を模した殺人事件に巻き込まれ死んだことをつい最近知った。 世間でもニュースになっており、少しの間落ち込んでいたが今は元気な顔をしている。

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