タグ： 蹂躙するは我が手にて

name:フィア・ガブリエル・フォン・インテンツィオ job:包括的人心整合調律官 全大陸秩序統制連合内で3名のみ存在が許される連合国民であり、上位政府の最高意思決定機関において包括的人身整合調律官の冠を戴いている。 ・人柄 仕事人である自分と素の自分をはっきり区別しているタイプ。 仕事人の自分はかなりの温厚で、常に笑顔を絶やすことなくまるで聖人の様な、人を導くものとして必要な才を全身で表現しているかの様な問答、振る舞いを行なっていると自認しており、それは第三者から見ても事実である。 そして、素の自分については積極的に自分を分析することなく「楽な自分」という状態を素の自分であるという認識を持っている。 他人から見ると無邪気に自堕落で弟気質、傲慢且つ無遠慮に口が悪く、天然。 そして広大な敷地面積を誇るホーマにたった3人で暮らしていた為か非常に常識に疎い。見聞きする常識はあるけど、それを実際に目にしたことがない為、過剰に反応している様に見える。 言うなれば生粋な箱入り息子。 好きなものはメーティスとのお話しと人間観察。 嫌いなものは調律官でもある自称姉二人。 食べ物に好き嫌いはほとんどないが、唯一、圧倒的に嫌いなのがゴーヤ。味から見た目、匂い、存在に至るまで全てが嫌い。 調律官に着任してはじめての会議でゴーヤという種の撲滅を主張した程度には嫌い。 ・来歴 第三次世界大戦終戦後に解体される第41区の前身「日帝」出身。 比較的裕福な家庭に次男として生を受け、両親と兄から十二分に愛情を注がれて恵まれた日々を送っていた。小中高一貫のインターナショナルスクールに通っており、その為外国の友人が多く、交友の幅が広かったと記録に残っている。 公式では友人との旅行中に飛行機事故に遭い15歳半ばで死亡したと伝えられている。 - 0歳の頃にメーティスに目をつけられ、15歳半ばで先代の調律官が死亡したと同時に汎人権統括管制センターに引き取られる。半強制的に必要知識をインプットされ続け、17歳を迎えた頃に調律官へ任官。 なお、0〜15歳までの記憶は汎人権統括管制センターで処分されており、自分の親の顔や友人の顔を思い出すことができない。 ・職と世界大戦前にやらかしたこと 職業は包括的人身整合調律官。 合議制をとっている上位政府において、人間の感情としての観点を総括している。 また調律官の特権として、人類の持つありとあらゆる知識を引き出すことが可能なユグドラシルネットワークの情報アクセス圏に接続することが可能な権能をメーティスより与えられている。 3人の包括的人心整合調律官(略称:調律官)にはそれぞれの専門分野があり、フィアの場合は人民の衆愚化・大衆誘導、扇動についての専門性が高い。それ故に連合が公然と秘密裏に遂行している全大陸積極的人口調整計画の筆頭オブザーバーで、メーティス、他二人の調律官による計画遂行のアドバイザー・バックアップを務めている。 第6次全大陸積極的人口調整計画の最終段階として、上位政府は管理統制の範囲を全ての人類に拡大する為、旧共同体、現在存在する国家全てを解体することを決定した。それは全ての国を戦争の惨禍に巻き込み、それぞれの国が国体維持をできない程度の人的・物的損害を与えた上で終戦を迎え、第7次計画に移行するに際しての基盤を整える内容だった。 ここにおいてフィアの役割は、連合内のとある区画、第41区、他国からは「和」と呼ばれる国家を暴走させることにあった。 彼は先ず非顕性非協力的反乱地域に指定されている第41区の政府に干渉してフィアに和国の国民権を付与し、演説の力を駆使して市民を衆愚化させ自身を総理大臣という地位に押し上げさせることで、第三次世界大戦の導火線を準備した。 その後、上位政府を通じて連合が行っていた第41区への表出しにくい企業や個人を経由した経済的支援を打ち切り、周辺諸国へ「国力の衰退した和国は連合から解体されるらしい」「それを防ぐ為に和国は周辺の小国を武力制圧し、その工業力を持って連合に反抗するらしい」という噂を流し、それが事実となるよう連合方面軍を第41区の周辺に配置し、第41区駐留軍を活性化、意図的に外交文書にある第41区の国名を空欄にしたりと裏工作を進めた。 これらの工作により、戦争の機運が高まった国民に応える為、フィア率いる第41区「和国」は周辺諸国へ宣戦を布告。これが第三次世界大戦の火蓋を切ることになる。 その後の連合の動向は、周辺諸国を飲み込んだ第41区に屈した体を装い、連合方面軍の総帥権を和国へ移譲する盟約を交わすことで間接的に世界大戦へ参戦することになる。 ☆非公開の来歴 "議会"よりフィアへ与えられた役目は、連合が次のステージに進んだ際に求められる人間の規範を作り上げ、その制御を可能とするシステムを作り上げること。 あらゆる手段でフィアの「人間を個人ではなく集団へと纏め上げる技能」を増幅させることで、社会的動物である人間の習性をフィアの制御下に置き、その後段階を経て、フィアを通じて取れたデータをもとに一個人の才に囚われず非人間的システムが人間を制御下に置くことが"議会"の目的だった。 そして、そこで目をつけられたのが今のフィア、旧姓、宮野園 幸尋。 連合全土では、秘密裏に連合が誕生して以降に生まれた人間へメーティスによる若干の遺伝子操作が行われており、その中で誕生後も"フィア"として求められる水準を満たすことができる人材として見出されたのが宮野園 幸尋である。 その後経過を見守っていましたが、幸尋の成長位に合わせて価値観が相容れない他の共同体に身を置く者とのつながりを多く持つようになった為、"フィア"として必要な人格を形成するに際して致命的なエラーを起こす前に処置することになる。 処置は汎人権統括管制センターで行われ、過去の記憶を抹消。薬物や機械を用いて他者への共感力を奪い、人間の習性を体系的に理解するようなロジックを無理矢理脳へ焼き付けることで、全く新しい人格としての基盤を作り上げた。 その後はメーティスによる催眠、睡眠啓発、思考誘導などにより連合の思想への強い執着を覚えさせ、非人間的な人格を有しつつ、その人心掌握の術を存分に振える精神状態へ調教することに成功し、今のフィアが出来上がったのである。 ☆内面 人間を観察対象と捉え、実験動物として扱っているという面が強いのが植え付けられた人格。 そして、元来の人格は非常に明るく、けど少し恥ずかしがり屋な普通の男の子でした。 仕事の時の自分とオフの自分の大きな差はここに由来します。 フィアになりたての頃は、それこそ自分の嫌いなゴーヤをこの世から消したいというくだらない私情に任せた、普通の人間らしい一面を見せていましたが、時が経つにつれて仕事の人格は完全に連合に植え付けられたものに塗り替えられ、オフの自分の時でさえもその片鱗が見え隠れしてしまうほどに彼の心を蝕んでいます。 ・今回の戦争に対して もう少し火種を用意しておくべきだったと反省しているようで、今回は和国への国際的な非難だけで済みましたが、一歩間違えるとCOMIUに予測値以上の損害を与えかねなかったと少し後悔しています。 結果そのものは概ね満足しており、特にアースフィアリード帝国、クロックフォード共和国、カファス共和国の3国を、和国を失った程度の損失で壊滅に近い状況におけた事は何よりだと思っています。 ただ、この間、書類に水滴が垂れていると思ったら目から涙が出ていたそうで、自分の心の在処に不安を少し覚えたみたいです。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ