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ヴェアヴォルフの忘れ形見。 アノフィールズによるオーヴァード化実験に成功した１５人の内の１人。 ヴェアヴォルフを１５人の中で最も慕っていた。 ヴェアヴォルフを探し出すこと、倒したオーヴァードを探し復讐することを誓っている。 エンジェルハイロゥとモルフェウスのクロスブリード、ヴェアヴォルフのものに似たライフルを作成し、そこから銀色の光の弾丸を射撃することで戦闘を行う。 コードネームは閃光のように素早く立ち回り、銃から銀の光を放つ様と、ヴェアヴォルフの教え子であること、切り札の様子から名付けられた。 切り札の高速移動による残像との一斉射撃の際は、光の揺れ具合によりまるで残像が銀色の狼の群れに見え、 射撃の様はまるで銀狼の群れが一斉に襲い掛かってくるように見える。 日本人ではない。西洋系の顔立ち。国籍は分からない。 物心ついたときから、日本の裏路地で1人で生きていた。両親の顔も名前も知らない。 そんなあるとき、ヴェアヴォルフに、アノフィールズの「治らずの病」を利用したオーヴァード化計画の実験体として連れていかれる。 実験は成功し、彼女はオーヴァードとして目覚めた。 彼女はどこにも行き場がなかったため、FHへの勧誘もすぐに受け入れた。 ヴェアヴォルフは彼女の能力が自身に似ていることを理由に直接メンターとして指導し、能力の使い方、そして生き方を教えた。 （・・・・・もっとも、彼女の中に香里の面影を見たからかもしれないが。） ヴェアヴォルフは、彼女に名前を与え、指導を開始する。 彼女にとってこの指導期間は、初めて誰かに教えられ、人を頼ることができた期間だった。 ぶっきらぼうながらも自分を気遣い、厳しいながらもきちんと指導をしてくれるヴェアヴォルフに対し、 父親に対するような慕情と、愛情を覚えた。 3か月の指導期間を終え、彼女はヴェアヴォルフの元を離れ、一人のFHエージェントとして行動することになった。 「ヴェアヴォルフに恥じない自分になる」を心掛け、任務をこなし始めたが・・・・。 ヴェアヴォルフがUGNのエージェントに倒され、捕獲されたという情報が、彼女の元に届いた。 彼女の心には、ヴェアヴォルフを助けたいという思いと、ヴェアヴォルフを倒したものたちへ復讐したいという思いが生まれた。 ヴェアヴォルフを助け出す。それが、彼女の今の第一目標だ。 だが、ヴェアヴォルフについての情報は中々手に入らず、もどかしい日々を過ごしている。 （これは霧谷や鳴無による情報操作・隠蔽のせいである。） ヴェアヴォルフは、別れ際に彼女に一言だけ残した。 それは「俺のようにジャームになるのは、やめろ」だ。 FHエージェントでありながらそんなことを言った理由は分からないが、彼女はその言葉を守りジャームになることを避けている。 （香里の面影をどこかに見たヴェアヴォルフは、そんな少女に自分と同じ怪物になってほしくはなかったのかもしれない）

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