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温厚で優しげな雰囲気を持つ好青年。半面人の意見に流されやすく、一見してイエスマンのような印象を受ける。（本編でノーマンになった） 実際内心では色々考えてはいるのだが、それらを出力するのに時間がかかるかつ自分が折れて平和に収まるならそれでいいや思考。 口調が固い。 父は世界的な楽団を持つ指揮者で、母は一線級のピアニスト。兄が二人、姉が一人いるが彼らもプロの音楽家である。 裕福ではあるが、少々息苦しく、また音楽に触れざるを得ない環境で育った。世間一般の基準ではサリエも天才に準ずるかもしれないが、 他の家族はそれを軽々と越えていたため、家族の中の「当たり前」のラインに立てない自分に負い目と劣等感を感じていた。 また、受けるべき時に両親の愛情を受けられなかったことから自分の能力を磨けば父や母に認めてもらえるのでは、と自他ともに人の価値を能力基準で測ってしまうところがある。 謎の声から力を受け入れたある時から、その「当たり前」のラインを突然超えた。父や母に認められるのではないかと喜んだ。確かに父や母からは認められたが、今度は兄妹の中での居場所はなくなった。現在両親はサリエに手のひらを反して一番期待しており、当たり前のようにプロのピアニスト（色々触れさせられて一番得意だったのがピアノだった）になるものだと思っている。音楽は嫌いでは無いが、自分の居場所を奪っていく、窮屈なものだと常々感じていた。 そんな多感な時期に、初めてロックに触れた。クラシックしか触れてこなかったため、自身の主義主張を音楽にのせて発信するということは驚くべきものであり、新鮮であった。自分もこうした活動がしてみたい、しかし将来はきっとそうしたことをしている時間はないと思いいたったため、この大学生という自由な期間をバンドをすることにあてている。尚、このことは兄妹はおろか親にも秘密にしている。キーボードを選んだ理由は自身が一番得意だったため、そしてピアノに近いキーボードならばもし母を超えることが出来たら、バンド活動を母だけにでも認めてもらえるのではないかという一縷の望みから。 普段は眠たそうな糸目だが、ライブの時は必ず両目を開けている。それはバンドとして活動できる限られた景色を目に焼き付けたいため。 1.いつ頃から音楽を始めましたか。きっかけは何ですか。 「物心がついたころには触れていたかな。自身の興味の有無というよりも明らかに環境が大きかったよ」 2.担当楽器へのこだわりは何かありますか。 「ピアノとキーボードは違うけれど、母と一番近い楽器なんだ。端的に言うならば、承認欲求みたいなものだろうか」 3.あなたにとって「ロック」とはなんですか。 「人生の避難所だと思っているよ。いつまで出来るか分からないけれど、少なくとも僕がロックから離れても僕の心はロックから離れないよ」

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