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怪盗セーラ セーラ（sera）：イタリア語で夕方 怪盗タイプ ■ジャッジメント 　悪行を為す輩に制裁を下す怪盗（物理）。 　ただし、余程のことがない限り一般人を巻き込もうとはせず、相手が悪人であろうとも殺人は犯さない。 職業技能ポイント：［EDU×20］ 職業技能260 回避、レイピア、拳銃、跳躍、忍び歩き、登攀 医学、生物学 趣味技能140 目星、聞き耳、図書館、変装 特記：戦闘技能1つに+20％のボーナス→レイピア 怪盗探索者専用特徴表 【07】知識人 1つの技能+30％、2つの技能10％、合計3つの任意の知識系技能にボーナスを加える。 悪行を成す輩を成敗する怪盗。 強く燃える正義を胸に秘め、見据える瞳は夕焼けの赤さを宿している。 盗品を奪い返し、取られた名声を世に明かし、悪として悪を裁く審判官。 今宵も彼女は相棒たるレイピアを携えて、悪を滅するために舞い降りる。 「あら、こんばんはミスター。私がいるのが不思議かしら？」 「夜の煌めきに照らされて、全てを明らかにされたいのは……貴方のようね」 「私は悪。悪を裁けると言うのなら、この身を悪に堕とす事すら厭わない。だから私は怪盗をやっているのよ」 カラーコード：#E0815E（そひ色） 5月13日「ミヤコワスレ」：強い意志 イメージソング：誰かのヒーローになりたかった【 https://youtu.be/CJGSo0aZaak 】 通過シナリオ ・シグナル・レッド・デッド（KPC） ・怪盗たちの幻想曲 現在の名前：赤月千夜（あかつき ちよ）／かつての名前：佐伯弥宵（さえき やよい） 「正義感だけでは、救えるものもなにもない」 「力を持たなければ。どんなものにも屈しない、あらゆるものを鎮圧する、圧倒的な力を」 昔から正義感が強く、アニメや漫画などでも「勧善懲悪」を好む愚直な少女だった。 誰に対しても怯まず言う性格は一部から反感も買っていたが、弥宵は常に弱く搾取される者の味方であり続けた。 そんな弥宵も普段は友人達に囲まれる明るい子供で、家族仲も良好という恵まれた家庭で生まれ育つ。 心無いことを言われることもあったが、めげずに慈善活動やボランティアに志願し続けた。 しかし、そんな弥宵の人生を真逆に変える出来事が起こる。 それは高校生三年生の時のことだった。 弥宵のいる学級でいじめが起きた。そしてそれを、正義感の強い弥宵が見逃すはずもなかった。 上位カーストの人間であった弥宵は、いじめられっ子に手を差し伸べて彼女を助けた。そうしていじめっ子に徹底的に反抗した。 数の力とは偉大で、友人達もいじめられっ子を守り弥宵と共に矢面に立ってくれたこともある。 最後の学年ということもあり一部からは距離を取られていたが、これは正しい行いなのだと心を鬼にして立ち向かう。 一学期は拮抗したまま終わりを告げた。 そして夏休み明けの二学期。 弥宵の世界は反転した。 彼女の机の上には花瓶と一輪の花があった。 友人やクラスメイト、庇っていたいじめられっ子は距離を取り、いじめっ子達はニヤニヤとこちらを見ている。 今まで「ありがとう」などと声をかけたり優等生の弥宵を褒め称えていた教師達は無視をして。 学校全体でいじめを揉み消した挙句、今度は標的を自分に変えてきたのだと。 しかしそれだけならば、意志の固い弥宵は徹底抗戦を続けたことだろう。 だがそうはならなかった。 家に帰ると、弥宵は両親から強い叱責を受けた。 「お前がいじめをしていたなんて」と覚えのない罪を糾弾され、容赦なく拳を振るわれ、「生まれて来なければよかった」と存在を全否定された。 今まで弥宵の行いを褒め、話を聞いてくれた両親が、長い間そばに居た自分の話を一切聞かないで他人の話を丸呑みにする。 信じていたもの全てに裏切られたことによる絶望。それが、正義感の強い少女を変えることになる。 以降の記憶は全て彼女の心に焼き付いている。 あまりにも強い衝撃で現実か夢かの区別もつかなかったが、壮絶ないじめは今もなお映像のように焼き付いてフラッシュバックをするほどだ。 それでも正義感を捨てることができなかった抜け殻は、「自分の身は自分で守る」という新たな行動指針を元にただただ生き続けた。 押し込まれた警察学校でひたすらに知識と力をつけ、生き残るためだけに頭を回した。その様は当時の担当官から「悪鬼のようだ」とさえ言われるほど追い詰められたように見えたらしい。 その甲斐あってか、若くして現場の証拠から犯人を見つけ出す「鑑識課」などを経て「科学捜査研究所」に配属された。 配属される前に担当官へ唯一こぼした本音は「この名前が嫌いです」「変えたい」「この名前と付随する過去を持ったまま正義を名乗りたくない」だけ。 勧められるがまま改名手続きを行い、完全に「佐伯弥宵」を捨てて彼女は「赤月千夜」となった。 この頃、悪を裁く悪として「怪盗」をはじめとした義賊の小説などを多く読んでいた。 自分もこうなりたいと思い、手探りのまま怪盗業を始めることになった。しかしどうやらこの怪盗というのは千夜に合っていたらしく、しばらくすれば「悪を裁く悪」として存在が知られるようになった。 セーラという名前は、いじめを受けてからもずっと焼き付く赤い夕焼けと「小公女セーラ」から取って名付けた。 （イタリア語で夕方を意味する「sera」といじめられつつも強い意志を持って耐え続けた少女・「セーラ」をかけたもの） 正義感と価値観をどうしても捨てられなかった少女は、警察と怪盗という二足の草鞋を履いて、悪を滅するために日々を生きている。 余談 佐伯弥宵が赤月千夜となり名を捨ててしばらくした頃の話。 突如として匿名掲示板でこの件が掘り起こされる。 社長令嬢としてそれなりの地位についていたいじめっ子に標的とされたとある社員の吐露……だったのだが、「きな臭い噂がある」などの住民達によって特定祭りが始まり、弥宵をいじめていた件が表に出てきたのだ。 その人とは到底思えない所業は瞬く間にネットニュースとして駆け巡り、当時の学校の生徒や教師、いじめられた弥宵を信じなかった両親にまで飛び火する。 生徒達は離婚、婚約破棄、解雇などの目に遭い、実行犯や裏切った友人、助けたいじめられっ子の名前は特定された。 学校や家庭でたった一人の正しい無実な少女に酷いことをしたとして大規模な炎上騒ぎとなる。 当然これを怪盗として情報を調べている千夜が気付かないわけもなかった。 いつか身バレするのではないかと思い、仕方なく探偵に依頼しようと探しているとき、目にしたのが「初音探偵事務所」。 調べると、中学生の時最上級生として存在していた、見知った名前と似ている顔立ちの女性であることを知る。そして彼女が初音家の抱える一人娘であることもまた後輩として知っていた。 訪れ事の真相を話すと初音桜子は快く引き受けてくれ、千夜が身バレすることはなくなった。代わりに自分が中学の後輩であったことと怪盗であることは知られてしまったが。 だが怪盗のファンだと言う彼女はこれらのことを一切隠すと契約書を交わしてくれ、今では後輩としてたまにお茶をする仲になっている。

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