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ぷかりと浮かんだのは、自分の頭であったのです。なんともマァ、不思議なことでございます！ザブンと鳴く海も鳴りを潜め、シンと静謐な丑三つ時。野暮な白く光る硝子玉何てない、衆徒の目から面をヒッソリ隠す暗闇にて。私は本日を持って、呼気で満ち満ちる己の二つの肺を、海水イッパイに満たすことにいたしました。私は本日、人生で一度の晴れ舞台へと出向きます。くちびるに紅をのせ、髪を椿なんかで梳き、お山となった服の中から、オキニイリを選び身につけます。 ｢海の底には何が在るの？｣ ｢泡と獄、それとほんの少しの罪悪感｣ 足に重りをつけ、満に一つでも｢しねない｣なんてことが無い様に。シッカリ腹の底に重く重く、鉛の多くを溜めました。時間が経つのは辛いこと。プツリと意識なく死ねるように、薬もごくんと飲み下しまして。 ｢幸福の胎児、不福の寵愛｣ ｢かわいいかわいい、呼吸の子｣ サアあとは、風吹き荒ぶこの切り立ちから、フワリフワリと飛び上がり、海水面に指先一つ触れてしまえば、即ち私の"勝ち逃げ"なのです。 ｢あなた、全部がへたくそだわ｣ だというのに、そこな先客。 先んじてプカプカと浮かんだのは、自分の頭であったのです！ 未発表原稿｢生誕祭祀｣より抜粋 以下通過シナリオネタバレ 《特徴表》 急速な回復力:耐久力回復ロールに+1 暗黒の祖先 AF『吉兆の印』 とある偉大な吸血鬼の血によって作られたもの。強い血の匂いを放ち、吸血鬼に 無作為に襲われる事はなくなる。ただし、他の神話的な生物の興味を引く可能性はあるかもしれ ない

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