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元詐欺師。 人好きのする笑顔と物腰の柔らかさから、初対面の人間には大抵良い印象を持たれる。 振り込め詐欺から結婚詐欺まで手口やターゲットは様々。 よく使う偽名は「高砂　貴祢（たかさご　たかね）」。基本的に本名は地元の人間しか知らない。 外面だけは取り繕って、真面目に見えるよう生きてきた。 学んだことは、正直な人間ほど馬鹿を見るという現実のみ。 ならば、といつしか自分も汚い大人になってしまった。 たまにふらりと七竈龍之介の勤めている駄菓子屋に行く。 ヤングドーナツが好き。 昔は、四つ入りのそれを皆でわけあって、最後の一つはじゃんけんで。というのがお約束だった。 小学生の頃は身長も低く、見た目だけなら女の子に間違われることもあった。「たかねちゃん」とからかわれることが多く、幼馴染み二人以外から名前を呼ばれることは少なかった。 ほんの少し引っ込み思案なところがあったが、木陰日向に手を引かれてよく遊んでいた。 幼馴染み二人をそれぞれ「ひーちゃん」「りゅーくん」と呼んでいる。 "良い子"でいるために、中学あたりから徐々に七竈龍之介と距離ができてしまった。学校で会話をすることはなくなったが、駄菓子屋へ行っては少し話をしたりした。 そして今でも、大切な親友だという想いは変わっていない。 寝るために帰るだけのがらんとした部屋には、幼馴染みと三人で撮った写真がぽつんと飾られている。 ＿＿＿ 「くらくなるから」通過後。 詐欺師を止め、幼馴染の彼の駄菓子屋に同居しつつ働くことになった。 初めは本当に彼の元へ行ってもいいのか、言葉の綾ではないか、迷惑をかけるだろうと悩みに悩んだ。 そして、最後に少しだけ話をしてもう二度と会わないことにしよう、と思って訪れた。 ……結局は、今も彼と共にいる。 誕生日は11/18。 血液型はA。利き手は左。 カラーコード：6c848d 経験シナリオ 「くらくなるから」24歳 「鱗の眼」KPレス 「我が家の温度」 「パンケーキ食べきらないと出られない部屋」KPC 「Only you!!」KPC 以下シナリオネタバレあり 「くらくなるから」（作中：8月） 正直に話すのであれば、あの夏から帰りたくなかった。でも、帰って来たことは後悔していない。 隣にりゅーくんがいてくれるから。ひーちゃんにだって、いつかまた会えるって信じてる。 輪廻に還ったその先で、きっとひーちゃんはこの町に、この駄菓子屋に顔を出してくれるって、信じてる。 だから、今はかえろう。 まだまだ精算しないといけないことはあるけど。積み重ねた嘘も罪も、なくならないけれど。 それでもあの思い出の駄菓子屋に、会いに行く。僕たち三人の、楽しかった思い出は変わらない。 ひーちゃん、りゅーくん、ずっと友達でいてね。 (星降町に戻ってきて、駄菓子屋「ななかまど」の店員となった。2階の居住スペースに幼馴染の七竃龍之介と2人で暮らしている。本当は、戻るつもりはなかった。全てを捨てて、さいごに彼に挨拶でもして、それからまた、自分のことを誰も知らない場所へ逃げ出すつもりだった。一緒にいてもいいと当然のように言われ、涙が溢れた。ここにいても、いいのかな) 「鱗の眼」（作中：10月始め） 捨ててきたはずの『高砂貴祢』は、それでもやっぱり自分の一部だった。狡くて、軽薄で、最低な大人。捨てる、なんてできなかったのかもしれない。都合の悪いことをなかったことにするなんて、許されないことなのかもしれない。 ……でも、ほんの少しだけ、そんな自分を受け入れられたような気がしなくもない。 「我が家の温度」（作中：10月半ば） ちょっと怖くて、不思議な体験をした。 雪かきとか、雪降ろしとか、すごく大変だったなぁ。冬はこれからだから、またしないといけないんだけどね。 一足早く冬支度が済んでしまった部屋を見ていると、今年の冬はりゅーくんとここで一緒に過ごせるんだなって改めて感じて。なんだか少し温かな気持ちになれた。誰かと一緒にいられることは、こんなにも幸せなことなんだ。 僕はやっぱり狡い大人だから。過去の償いなんてせずに、今日もこんなにも幸せに過ごしている。 「パンケーキ食べきらないと出られない部屋」（作中：11月始め） 全く知らない部屋で、パンケーキを食べた。夢……ではなかったみたい。甘いものは好き。でも、誰かが作ったものは怖いから、秘密。これも怖かったけれど、食べないとでられないし、それに、りゅーくんだけじゃ無理だろうから。一口食べたらすごく美味しくて、好きなものを食べられるのって幸せなんだなって思った。 ……暫くはおあずけだけど、今度はホットケーキをつくるって言ってくれた。バターとハチミツのホットケーキ。とっても楽しみだなぁ。りゅーくんと一緒に食べられるんだ。ふふ、……うん。楽しみ。 「Only you!!」 よくわからないけど、自分はともかくりゅーくんがそういう目で見られるのはいやだ。 ”高砂貴祢”について知られたら、と思うと目の前が真っ暗になる。いつか、話せたら、なんて思った自分が馬鹿だった。 知ってほしくない。やだ。絶対にだめ。りゅーくんが、もし、知ってしまったら、心底軽蔑した、って目で、みられたら。 ……こわい。 なおもしバレたら、って思ったら怖いのでオンリーについてとか同人誌についてとかちゃんと全部調べるよ！

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