タグ： ロボ娘

普通の家庭のどこにでもいる主婦…だった、あの時までは。 夫婦そろってデパートでベビー用品を買いに行った時に自爆テロに巻き込まれ夫は私を突き飛ばし瓦礫に潰されて死んだ、 あまりの非日常に私はただ茫然とするしかなかった、瓦礫の隙間から延びる夫の手、焼ける建物、逃げるなんて思考すらできずに私は炎に巻かれて意識を失った。 目を覚ました時、景色は変わらなかった。建物も、手も変わらなかった。 けれど音は違った、耳を積ますと看護婦の声が聞こえた、曰くここは病院で、事故のショックでorderとして覚醒してしまい生き延びてしまったようだった。 我が子のことも聞いたが私は耐えられても子は耐えられなかったらしい。 何度も死のうとも考えたが焼けた目が移す光景がそれを拒んだ、 燃やし尽くさないと、何もかもを燃やし尽くさないといけない、いかなる理由があろうと、大義名分があろうと、正義があろうとなかろうと、必ず燃やし尽くす。リハビリと修行を経て得た熱の視界と炎の剣術はただ燃やし尽くすためいまだ瞼を閉じると映る光景をもってあらゆる敵を焼き尽くさないといけない。 私が燃え尽きるそのときまで。

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