タグ： 同居人 僅差平衡のヴェルダンディ

(たちばな　さとし) 「誰にだって隠したいことの一つや二つあるだろう。何も無いという者は狂人と呼ぶに相応しい」 都市部に居を構える探偵事務所の所長。日々を勤勉に生きることをモットーにしており、依頼のある日は勿論すべきことがない日も街へ出て何かしらの活動を精力的に行っている。仕事ぶりは重箱の隅を突くような徹底的な様から四角いところを丸く履くが如く大雑把な者まで様々。依頼人の満足が行くところまでのラインを超えようとはせず、常に十割までの出来を提供し続けるよう徹底している。その分健康状態を犠牲にせざるを得なかったが、優秀な助手が加わってからは手の届かなかった場所まで着手できるため改善されつつあるようだ。 名前の由来は諸葛孔明の名言「学ぶことで才能は開花する。志がなければ、学問の完成はない」からなる。才能の開花に余念なく、また賢明な判断ができる人間になって欲しいという父の願いからつけられたもの。 ただ当の本人は生来学に向いた頭でなく、知識や教養を身に着けるには人並み外れた努力が必要だった。長期休みを返上する勢いで机に向かった日々は恐らく人格形成において不要な影響を与えたのだろうが、それを完全に客観視する程度には現在の自分と乖離していると感じている。当時言われた「つまらないヤツ」の評以外は遠い彼方にあった。 そのため子供を相手にするのが非常に不得手。困るとすぐ望むものを買い与えようとしてしまうほど。 元は刑事を肩書きとしていたが7年前に辞職、とあるきっかけで当時の後輩と共に探偵事務所を立ち上げた。事務所名は蜂谷探偵事務所。 所長が去って久しいため実質的な所長となっている。

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