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リバプールの南西、ウェールズ北部の小さな村で生まれた。家は下級貴族の家系の分家のまた分家。貴族というにもおこがましい貧乏な家だった。幼少期は父親と一緒に近所の森へ狩りへ行くこともあったが、16歳になると一人バーミンガムへと移り住む。そこで半グレに騙されたのが原因で裏社会へ足を踏み入れる。持ち前の銃の腕と器量の良さを買われ、それなりの暗殺者として育てられると組織の中でそれなりの地位を獲得する。しかし、それをよく思わなかった人間に嵌められ、逃げるように貨物船に乗り込み、海峡を越えオランダへ。そこであざだらけの少年を拾い、各地を転々としながら最終的に日本へとたどり着いた。 コードネーム：ロビン 以下遺書 Dear my son.　いいえ、相棒へ ボロボロのあなたをオランダの路地裏で見つけたとき、なんて目をしてるんだと思いました。 とても、10代の少年とは思えない目。どこかおびえつつも、この世界でよく見る人殺しの目。 イギリスから逃げる途中で気まぐれに拾ったのに、気が付いたら隣にいた。 あなたはきっと素晴らしい殺し屋になります。でも、私は恐ろしい、あなたのその奥底にある執着に、欲望に、いつか飲み込まれてしまって、自身を見失ってしまうのではないかと。亡き後では、なにもできませんが。 さて、ここであまり語ることもないでしょう。家に帰ったら、私の部屋の本棚にあるウイスキーの横の辞書を開いてください。私からのプレゼントです。 ☆本棚にギーヴズ＆ホークス(テーラー)宛の手紙と2000万円分のUSD

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