タグ： 白苑

とある神社の巫女の家の生まれ。 男なので巫女になる事は無いが望んで神社や神職のお手伝いをしている。 また家系柄特殊な力があり、札やお守りを作り祈りを込めれば多少の難なら回避できるものが少し時間がかかるが作ることも出来る。 お手伝いをしていない時はイヤホンで何かしらの曲を聴いている。ジャンルは様々で専門的に聞いているものは無いが幅は広く浅く聞いている。 朝早く神社へ来て掃除とお参りをしてから学校へ行く為朝は強い。といって夜に弱い訳でもなくショートスリーパーなのか短時間睡眠でも体は平気。 そんな生活なので体力がついた。 休みの日は朝から夕方まで神社で過ごしている。 【犀琥神社】せいこじんじゃ 歴史はあるが有名という訳ではない。だが地元の人には愛されており、よく近所の人が集まってお茶を飲んだり小規模な催しを開催したりしている。 【回想】 お世辞にも有名とは言えないこの神社には確かに神様がいる。 昔、鳥居にもたれて空を眺めていると急に見知らぬ怪しげな男とも女とも言えない人物に腕を引っ張られた。 幸か不幸か長い石段を降りる事に慣れていないらしいその人物は舌打ちをしながら強く腕を引っ張り足速に降っていく。 この神社は古くからあるから石段も殆ど造られた当時のもので、所々躓きやすい箇所がある。 その人も例外ではなく知らぬ人なら誰でも引っかかる場で躓きかけた。 その隙をついて手を振り払い、必死に走って森へ入る。 大きな幹の元に逃げ込んで口元に手を当て息を殺す。 どこに行った、と荒げた声の持ち主が徐々に近づいてくる。 心臓がバクバクし嫌な汗が垂れる。 そうして約1m圏内に入った時、突如足音が止まった。ここか？と一際目立つ大きな木を見て辺りを見回す。 再び足音が鳴る。 草を踏む音が近づいて、ついに影が見えた。 もう無理だ、と思ったその時何か暖かな体温を感じて視界が暗転した。 気がついた時には親がいた。境内に倒れているところを見つけて慌てて近寄ったらしい。何を持っているの、と指を刺された手の中には髪を結べそうな結い紐があった。 何があったのか瞬時に理解した。助けられたのだと。 今までは正直に言えば存在しているのか半信半疑だった。だが今回、助けられたのだ。紛れもない神様に。 そうしてその恩を返す為に、こうして毎日この場所へきているのだ。 ふわっと風が吹く。 「……え…？」 頬を通り抜けた風はあの日感じた、あの体温に酷似していた。 稲荷の花守 一度だけ不定の狂気から正気にもどしてくれる。 (一時的狂気の回復としてもよい)

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ