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雨宮　宗太（23）成仁大学大学院生 江戸時代から続く名家の次男 親族一同政治に携わる一家だが、身近で繰り広げられる派閥争いや周囲の目に嫌気がさし、研究の道へと進む。 不仲ではないが家族のつながりは薄く心を許せたのは遠縁の親戚である神城早月だけであった。 幼いころから真の通った早月に憧れを抱きながらも抱えているものの大きさを不安に思っている。 もう一人心を許せる友人に、幼馴染の白崎悠がいる。幼いころから成績を競い、雨宮は常に自分の半歩前を行く白崎に尊敬の念と多少の劣等感を抱きながらも、その関係は続いていく。 彼らにとって学問は遊びつくせない共通のおもちゃであった。 大学に入り、白崎とは研究室が分かれ、いずれ学会で再開することを約束しそれぞれの研究に没頭する。しかし、その研究室の教授は秘密裏に配属されたUGNのエージェントであった。 教授の研究は雨宮の知識欲を強く刺激した。周囲の学生たちが狂気を感じ離れていく中、最後まで残った雨宮はすでにオーヴァードの力に目覚めてしまっていた。 力に目覚めた雨宮は強く後悔した。もう元の人間には戻れないであろうこと、今後の自分の研究が世間に認められるものではないこと、何より間違った方法で親友を出し抜き、二度と白崎と素直な気持ちで語り合うことができないこと。 雨宮は刺激を求めた。UGNの任務は心に穴の開いてしまった雨宮の衝動を駆り立て、雨宮をもっともっと危険な任務へと向かわせるのであった。

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