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警官準拠（2015）[EDU*20] [言いくるめ、聞き耳、心理学、説得、追跡、法律、目星、信用] ◎ 町の交番のポリ公。を経て、刑事課配属ルーキー。巡査部長。面倒見のいい、外面はおっとりした根っこは芯の強い正義漢。 警官にしては身体能力が秀でている訳ではないものの、「大抵の場合話せばなんとかなる」が口癖で、町のじじばばたらしと評判である。 話してもなんとかならない場合は豚箱ぶちこもうというさっぱりした性格。人間そう上手くはいかないよね。 割と怖いもの知らず。スプラッタ全然いける。度胸はあるけどあまり人前でそういった仕草を見せないので気づかれにくい。 かっこよく生きるのが信条。ダサいの恥ずかしい。 他人を「嫌い」になるし、自分の正義に反する事に「意見」はするし、罪を犯す姿勢を「理解しようとはしない」ものの、 自身は基本的に全ての人間のあり方を『否定しようとは思っていない』。温厚極まる。逸脱は規律の上に則った罰を受けるべきだと思っている。 三姉弟の真ん中。実家は今三鷹にあるが、なんかやたらでかい。 ゆるキャラのオタク。ふっかちゃんが心の恋人。毎年深谷市に限界金額まで課金（ふるさと納税）してる。誕生日イベントにいけないと泣く。 忙しいけれど、平和。だった。多分。あの日まで。 （Colors of the Heart／UVERworld） ――――――――　□ [掠う盲鬼]　2017.09.23-24（KP側導入NPCとしてロスト※前提※） 天楽詩鶴は病院の上から落ちて死んだ。 遺体は損傷が酷かったからか、可及的速やかに葬儀は執り行われた。 警察は「転落事故」として処理を行っている。 「落ち方が、どうも不自然でおかしかったんですよ」 「いやね、自殺するにしては頭というか、背中から落ちてるし」 「松葉杖とか、スリッパとか、散乱してて、スリッパは片足だけ脱げてるし」 「フェンスを超えて落ちたっていうより、“誤ってフェンスを超えた結果、そのまま落ちた”って感じでした」 「飛んでった洗濯物とか何かを掴もうとして、体勢を崩した？　みたいな」 「二階のベランダから落ちて骨折されてたこともありますし、やっぱり夢遊病の症状だったんでしょうかねえ」 久しぶりに霙の顔を見た気がする。相変わらず元気そうで、良かった。 全身にぶわっと汗が噴き出した。手の平が震える。隠し切れているだろうか。あいつ目敏いからなァ。どっと力が抜ける。意識が靄がかって、ああ、まただ。 ゆっくり、ベッドから起き上がって松葉杖をつく。 黒いものが、おいかけてきている。水音、誰かの悲鳴。風上はどっちだ、こちらか。あいつと逆のほう。俺は屋上へ。 ほら、こっち　こっちだ。追いかけてこい。 どこもかしこも真っ暗だ。誰かが横を通り過ぎていく。悲鳴が続いている。風が頬を撫でたような気がする。 “こっちだ”と誰かが嘯いた。 背筋が粟立った。これより先に行ってはいけないことを知っている。震える足を止めて、きゅるきゅると甲高い音が混じる声を振り払う。 醒めろ、醒めろ醒めろ醒めろ醒めろ醒めろ。これは夢だ、悪い夢なんだ。 声を振り払う、そのみみに、いやなこえがついた。 “しづる、たすけて” どうして、違う、ここにいてはいけない。黒いあれはすぐにそれをのみこもうとしている。 足下を、ざわざわと蟲の群れがはいまわっている。まっくらななかで、しろいそれがないている。どうして、おまえ、にげてただろ、どうして。 手を伸ばす。届かない。あとすこしなのに。痛む右足を、けんめいにのばす。あとちょっと、もうすこし、むがむちゅうでのばすてが、そのゆびさきに触っ 「みぞ、」 最後のRを舌が形作る前に、ふわりと体が浮いた。 黒い風景は霧散していく。風切る音だけがごうごうと鳴っている。悲鳴はもう聞こえない。誰の声も聞こえない。 ああ違う、浮いているんじゃない、 落ちているんだ。 叩き付けられるほんの一瞬前、すぐそばの視界で夕日に溶け込むようなオレンジの髪色があった気がして、俺は漸く気がついた。 「あァ、死ぬタイミング間違ったなぁ、俺。」

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