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童顔の喫茶店店員 小柄な体躯とも相まって彼女がアラサーに片足突っ込み一歩踏み出していることを知っている人間は少ない その見た目からに反して力もちで初めてお店に来たお客さんは重い荷物を軽々と持ち上げる彼女を丸い目でみる。 雑貨屋を兼任し始めたのは彼女が働きはじめてからで、きっかけは彼女が急に持参した雑貨を喫茶店に置き始めたことからであった。 仕入れと称してでかけていることもままある。 しかしながら彼女目当ての客や雑貨を求めてきた客が喫茶店を利用することもあり黙認されているらしい。 …という表の顔を纏いながら公安に所属する彼女はときに客の話に耳を傾け、ときに噂の真贋を確かめに行く。 マスターには私立探偵を兼任していると伝え不在時の代案として雑貨を販売することを提案し、了承をもらった。 雑貨の目利きは多少習ったがまだ少し目ざとい素人を抜け出す域ではなく知り合いのツテを頼っている。 …そう、彼らには語った。 自分のことながらよく口が回ったものだよ。 隠す必要もなかったかもしれないけど無闇にひけらかす必要もない。 私は…見つけないと…いけない。 私の道はきっとつながってる…そう信じている。 ”…はあ…今日もサイテーなおはようだ…。” 今日も彼女は夢を見る。 唾棄すべき、人の命を奪うために作られたその黒鉄は、今日も目の前の命を簒奪しろと私の熱を喰らっていく。 法と秩序を重んじる私の心が蝕まれ、世界が凍りついていく。 殺さなくてはならない…眼の前のそれを…。 コロサナナクテハナラナイ .

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