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ほうその きょうへい 市立秋灯高等学校1年生　野球部（ライト） 3歳から野球を初め、ほとんど野球一色の人生を歩んできた野球馬鹿。 野球は「勝ちたい」よりは「楽しむ」気持ちが強いので将来はぼんやりプロ野球選手かな～という感じ 野球に携わっていればそれでいい。 身長は高くないが肩が強く足が速いのでライトポジション。 特技はバットさばき（たまに試合中にやりすぎて監督に怒られる） まだ家族が仲良かった頃、父に初めて買ってもらった野球ボールを肌身離さず持ち歩いている。 そのボールを見るたびに詩織がいなくなった日に父に言われた「お前のせい（で詩織が家出した）」という言葉を思い出し、自分を戒める。 両親は1年前に離婚、今は母親と祖母と三人暮らし。 離婚していることは担任教師には話しているが生徒には誰一人として明かしていないので苗字は変わっていない。 詩織という妹を守るのが、野球よりも生きがいだった。詩織がどんな悪行を働こうと、味方になると覚悟していた。 けれど、妹が連れ去られた（いなくなった）今、自分には野球しかなくなった。 野球から離れようと思ったが、母と祖母が背中を押してくれた。 今ではランニングと称して実は町中を無意識に探して回っている。 野球をしていないと、詩織のことで脳みそが潰れそうになるから、今日もボールを追いかける。 野球さえあれば、普通でいられる、他人と笑って会話ができる。 神なんてくそくらえだ。お前が消えろ。 いろいろあって教師を目指す。

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