タグ： 狂気山脈

・周囲の反対を押し切り山へ ・敬愛する兄を山で失った。その兄を探すために山へ ・周りの人間はこれ以上誰も失いたくないため、彼の登山家としてのキャリアも認めていない ・兄は家の後継ぎで、周囲の期待を裏切らない英俊であったが、あるとき趣味の登山へ行ったっきり果たして帰ることはなかった。 ・兄に向けられていた期待が自分に向けられるようになり、プレッシャーを感じている。兄を探すための登山ではあるが、そのプレッシャーから逃れたいという思いから登山にのめり込んでいる節もある。 ・兄との登山が彼の楽しみであった。 ・最後に兄と一緒に登った山で、兄を庇い怪我をする。幸い軽症で済んだ。そのときは兄に叱られたが同時に感謝もされた。兄を助けられたという充足感と自分でも兄に感謝をされるようなことができるのだという一種の優越感を覚えた。しばらくしてから怪我を理由に兄はを置いて登山に向かい、行方不明になる。この事件により、本来なら他者を助けて怪我をするのは自分ではなく兄だったのではないかと思うようになる。一瞬でも優越感など感じた自分を恥じ、病む。

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