タグ： ひえん ダブルクロス

小さな頃の僕は何事もなく幸せな日々を送れるモノだと思っていた。 毎日笑って怒って泣いて喧嘩して・・・最後に仲直りをして、お互いに笑い合った日々が。 そんな何気のない日々を送っていたけど、僕は転校する事になった。 そこでも、友人が出来た。少し違うのは、転校する前にオーヴァード？として覚醒したくらいだった。 最初は、ＦＨって何？など不安でいっぱいだったけど・・・助けてくれる仲間がたくさん出来たし、助け合った。 戦闘訓練やら能力を強化する訓練とか厳しくて辛かったけど、ウィンドマスターは怖かったけど良い人に思えた。 あの日が悪夢の始まりだった・・・内容はＦＨチルドレンの訓練生を実戦的に鍛えるモノと聞いていた。 だがしかし、それは嘘だった。あるＦＨエージェントの蟲毒と言うべき悪辣な計画だった。 その中で、レネゲイド安定剤と言われる薬のようなモノを投与される班とされない班の二つに分けられた。 訓練開始直後、それは起こってしまった。 その薬を投与された訓練生がみるみると化け物以外の説明の出来ない姿に成れ果てるのを・・・ そして、化け物が投与されてない訓練生を無差別に殺戮している姿を・・・ 化け物になった誰かが大事な仲間を殺すのを見過ごせなかったせいで、誰かを殺めてしまった。 仲間を守りたい一心で、戦った沢山の訓練生だったモノを殺した。 そして、最後に悪辣な笑みを浮かべ嘲笑うような声と共にアイツが現れた。 瀕死になって今にも死にそうな親友を助けたい一心で、僕はどうなっても良いから助けてやってくれ！！！と叫んだ。 そんな姿を見たヤツは、「では、治療薬を投与してあげましょう。」とても愉快な表情で言ったヤツを信用したのが失敗だった。 傷はみるみると癒え、間に合ったと安堵した。これで命懸けで守ったみんなと帰れるなんて夢を見ていた。 それすらも、アイツは踏み躙った！化け物と成り果てようとした仲間は「お前だけでも生きて欲しい。だから、殺してくれ！」と懇願された。そんな戦友と呼べる者や仲間や親友を自分の手で全員殺してしまった。アイツだけは僕の手で殺さなければ！！！とアイツが居た場所を見るとヤツは逃走していた。あのマスターエージェントは居なくなっていた。 そして、生き残った僕は運良くＵＧＮに助けられた。身体は極限状態によって戦闘能力はマスターエージェントを凌駕出来る可能性がある力を身に付けていたらしいがそれ以上に失ったモノは計り知れなかった。

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