タグ： 仙道町クトゥルフ奇譚

釘野会直系鍵宮組組長代理。 釘野会にたった十六人しかいない幹部の一人。 釘野天義の母方の従兄妹でもある。 ウェーブのかかった黒髪に、釘野家らしく死んだような感情のない目をした女性。天龍曰く、叔母である釘野義江によく似ているそうだが、性質はむしろ真逆。 氷のように冷たく、刃のように鋭い。刹那より一層人間味のない人格をしている。 その冷徹さと合理主義的な考え方から、部下や下位組織には無慈悲とも言える対応をすることがあり、そのことが原因で余計なトラブルを招いてしまうケースがある。天竺一家の件などは、その最たる例と言える。 病床に臥せる父の釘野家絶対主義的な思想を引き継いでおり、釘野一族の存続を第一に考える。なので釘野天義との関係は従兄妹というより主従に近い。 父の『天魁流は釘野一族及び分家の正当な後継者にのみ受け継がれるべき』という考えにより、天魁流を習得できなかった。 代わりに鞭の扱いに長け、相手の武器を巻き取ることで無力化する戦術を得意とする。 中でも特注の鉄鞭『紅蓮蹄跡』は破壊力にも秀でており、直撃すれば大の男であろうと痛みのあまり気絶するというゲテモノ武器。イエス・キリストも真っ青である。 弟である刻矛に対しては、家族としての愛情よりも次期組長に育てることへの責任感の方が強く、姉弟として接することはない。 刻矛はそんな姉の接し方を受け入れながらも、父の呪縛から逃れられていない彼女に同情している。 ちなみに仙道町内で刻矛、狂葉の二人と同居している。 狂葉のことは有事の際に刻矛を護衛する戦力として認めているが、暁奈のことは弟にひっつく悪い虫だと思っており、快く思っていない。

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