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Bye-Bye Summer Days 〇保健委員の推奨技能 精神分析、心理学、応急手当、説得、信用、聞き耳 ※以下のうちから二つ選択 医学、生物学、博物学、薬学 夏代陽葵（なつしろひまり） 高校2年生16歳。保健委員。夏生まれ。 体育委員とは幼稚園からの幼馴染で家がお隣さん。「ひーちゃんって呼んでね！」 性格は明るくて変わり者。アホの子。 両親は共働きで朝は出社が早く夜の帰宅も遅いのでほぼ顔は合わさない。ひまりが起床する前には家を出て、日付を越えても家にいないことが日常茶飯事である。毎日テーブルに一万円だけがバンっと置かれてある。家庭で食事を囲む機会はほぼなく、たまの食卓はもっぱら外食だ。とはいえ家族関係が冷めているわけではなく必要以上に干渉してこないだけで愛はある、と思いたい。両親はどちらも社長であり、ひまり自身にも優秀な子でいて欲しいと成績や素行を重視しているようであった。口には出さないがひまりは両親の自らに対する期待を感じ取っていた。日常的なコミュニケーションが少ないからこそ両親の顔色を伺う機会が多く、両親の前ではおりこうさんでいなきゃという自責の念に駆られている。 そんな家庭環境もあって小学生の頃から帰宅後には幼馴染の家で過ごし夕飯をご馳走になったりと、幼馴染には家族ぐるみでお世話になっていた。家族で食卓を囲む機会の少ないひまりにとっては幼馴染とのご飯は心があたたまる時間になっていた。 ある晩、幼馴染が作ってくれた蟹玉チャーハンがひまりの世界を変えるくらい美味しすぎてしまったことで「ご飯って美味しい！なんでも食べてみたい！」と食への興味関心が爆上がりになり、気が付いたら自称美食家（？？？）になってしまった。 美食家（？）と言えども、ひまりにとっては「食事＝美」なので一般的な味覚からは大いに外れた味でも美味しい！と喜んで食べる。美味しいご飯は美味しいし、美味しくないご飯も美味しいと感じる。いわゆるバカ舌である。そして食への探究心が行き過ぎた結果、珍味やゲテモノ料理にハマっている。数少ない両親との外食でジビエや昆虫料理の高級店に連れて行ってもらった経験から、虫を見ても「この子はどうやって調理するんだろう。どんな味がするんだろう」という印象を第一に抱くようになってしまう。そして最終的に行き着いた先がオカルト的な生物である。まだ見ぬ食材と味を求め現在はオカルト部に所属している。実はオカルトの知識はあまりなく、ただ未確認生物ってどんな味かな！？という好奇心だけで突っ走っている。最近は人の舌を見るとぷるぷるしてて口に含みたいと目で追ってしまう。（当たり前だが人間に対しては食べたいとは思わない） 料理は作るのも好きで、ポイズンクッキングの才能が花開いている。所謂メシマズ。いつも一番に試食してくれるのは幼馴染である（被害者）。食への探究心が行き過ぎるあまり、食材や調味料に関して常識を超えた料理を作ろうとするのでよく幼馴染には止められている。「ご飯のお手伝いするよ〜」と言うと彼が青い顔をするのは何故なのか。長年解けない謎を抱えている。（なんでだろう？） 幼馴染とは幼稚園からの付き合いで家がお隣さんであるため現在進行形で関わりがある。幼稚園ではみんなの遊びに入れず端っこで一人泣いていたひまりに声をかけてくれたり、小学生ではドジで怪我が多かったひまりをおぶって家まで送り届けてくれたりとヒーローのようにかっこよかった。だが、そんな幼馴染は中3の時に両親を交通事故で亡くしたのをきっかけに人が変わったようにまわりと関わりを持たなくなってしまった。得意だったサッカーの特待をもらっていた学校を蹴り、一貫校にそのまま進学したものの勝ち気で明るい性格から一変、無気力で感情を消した表情をするようになり、学校も休みがちになってしまった。広い家でひとりぼっちになってしまった彼を心配し（暗い気持ちにさせたくないので態度には出さないが）一緒に学校に行くために毎朝起こしに行っている。朝に弱くなかなか起きない幼馴染だが、ひまりの「今から朝ごはん作るね〜」の一言でいつも目が覚めてくれる。（だが料理は作らせてくれない）（なんでだろう？）合鍵は幼馴染の祖母からこっそりもらったので、我が物顔で居座っている。 小さい頃からいつも家でひとりぼっちだったひまりを孤独から救ってくれた幼馴染をどうにか笑顔にしたい。ひとりはさみしいよね、わかるよ。 そういえば町内会のガラガラくじ3等で当てたあれ、どうしてるんだろう。 応急手当、医学⇨自身の作る料理を食べた人が必ずお腹を下すので看病している内に人体の仕組みを学んだ。また、生き物にはどのような成分があって、体のどの部分に影響をきたすのか、どう調理したら食べられるようになるのか等の勉強をしている。 聞き耳、目星（おいしそう）⇨生物や昆虫（食材）を発見する。ハッ、じゅるり。 精神分析、心理学⇨両親の顔色を伺う機会が多く、おりこうさんでいるために対話術を覚えた。また、ポイズンクッキングの被害者がよくパニックに陥るので宥め方を覚えた。 信用⇨両親が社長のため大人の前ではいい子にしている。 博物学⇨生物（植物、動物）の出立ち、調理方法に興味がある。美食家なので素材にはこだわりを持っている。 制作（料理）⇨ご飯が美味しく作れるか。5%の確率でちゃんと「食べられる」ご飯を作る。（本人はいたって普通に調理しているため無自覚メシマズ）

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