タグ： 猫柳けい

エドワード=マフームド=ケレハー 一人称：私 気が付いたら吸血鬼としてこの世に存在した。 何故自分が存在しているのか、どんな意味があるのか考えてみるが、そのうち答えも出ないし意味もないと諦めていった。 何も解らない自分を拾って育ててくれた為恩義をとても感じている。 しかしその恩を返す前に工場の煙が嫌だと、拾った赤子と共に消えてしまって酷く落ち込んだ。 そんな折、赤子を拾った。普段なら特に気にも留めないその赤子を、その時は何故か拾わなければならない、育てなければならないと思い四苦八苦しながら育てていたが、直ぐに自分一人では育てきれないと判断して泣く泣く施設へと連れて行った。 それ以来ずっと気にしてはいるが、顔を見てしまっては庇護欲という名の独占欲が働きそうで怖くてできずにいる。 そうこうしているうちに20年が経ち、元気に生きて、幸せになってくれればなーという気持ちでいっぱいになりながらものんびりと煙る街を眺めていた。 しかし死人が動いているという不穏な噂を耳にして、吸血鬼になったものが他にもいるのか、それとももっと別の何かなのか、何かは解らないが、拾った赤子が脅かされる可能性を考えて調べようと決意を固めた。 第二章『悲劇再演のQuadrantids』 KP：37さん PL：有紀さん　Hal＝Cattrall　ハル=カトラル

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