タグ： 海も枯れるまで

無愛想で少し内気、そしてパンク系のファッションが好きなだけのただの女の子。ただ、異常な程に幸が薄い。 幼い頃から見目がよく、その上内気で声も上げなかったため父親には性虐待を受け母親にはその影響で邪険にされる。学校にはまともに通えず、通っても男子からは色の目で見られ女子からは売女と噂された。先生は問題にしなかった。高一の歳から家出、援交とバイトで生き延びていく。男の家に居候する事も多かった。父親と同じように性暴力を振るう男、サンドバッグにしてくる男も多かった。見た目の良さを振りまかずそのようなことをしていた為、いいカモにしかされなかった。運が悪すぎた。助けを求める勇気もなかった。 歳を少しづつとるにつれこんな事をして生きることにもう嫌気がさし、それでも死ぬ勇気もなく、段々と自傷をしていく事になる。髪染めもコンタクトも一種の自傷だ。ピアスも沢山開けた。常に袖だけは長い服を着ている。肩は出すのは、男が釣れやすく痕もないから。 どこにも頼れる人はいない、人間皆自分のためにしか生きられないと考え、そろそろ死ぬのが1番の保身だと思い、自傷の痕は深くなっていっている。当然のように鬱持ち。病院に行く金も保険証もなく、自覚はない。これが当然。 自己否定は極まっており自己肯定感はどこかに置いてきたようなもの。何をされても「お前が悪い」としか言われてこなかったし、自分を肯定する人は、体の良さを褒める気持ち悪い男どもしかいなかった。そんな事で体を褒められても……嬉しくはないよね。 「……ああ、お兄さん。今日はよろしく。」 「死にたいなぁ ……ｯ、あぁ、痛い……」(自傷) 「ごめんなさい、ごめんなさい、私が全部悪かったです」 「こうやって生きてくのは気楽だけど……まともに……なんて無理、社不だし、定職になんて就けないよ、こんな愚図」

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