タグ： ゆゆ家

本名で呼ばれることはほとんどなく、大抵「メジロ」と呼ばれる。本人もそれを容認している上、別の名を名乗ることさえある。 家庭の事情で、男物の服を着て男性的な口調で話す。よく言うのは「その方が都合が良い」。男装の理由を聞かれた際もそう言う。 校則が緩く、その事情を知る者が多いため制服もズボン。スカートを履いたことはないが、髪を短くしたこともないらしい。 いつも同じような服を着ているが黒シャツであることが多い。あまり肌を出したがらず、手袋を外している姿を見たことがない。 ※ネタバレ注意 ＊記録 家族&友人:［目日暮:母。哀れな人］［目黒鳥:父。憎しみの対象でしかない］ 狂気の症状: 負傷: 傷跡など: 読んだ魔導書: アーティファクト: 学んだ呪文: 遭遇した超自然の存在: 日暮、君は一度も私の名前を呼んではくれなかったね。 君の言う彼は一度も君の元へは来なかったし、きっとこれからも来ないだろうに。 君はいつだって思い出の中の彼、鶯とかいう男だけを見てる。 黒鳥のことも目白のことも、君は認識してすらいないんじゃないかな？ あいつは君のことを愛してるらしいよ。その割に君を救おうとはしてないけどさ。 結局のところ、あんたらは自分の中の相手、お綺麗な幻覚しか見ちゃいないんだ。 そうじゃなきゃ、何で愛する人とやらと常日頃放ったらかしの相手を混同する？ 時々気づいて騒いでるけど、普段は都合のいいスクリーン程度にしか思ってないだろ。いや、それすら烏滸がましいかな？ 君の買ってくるサイズの合わない男物の服。あいつが嫌々持ってくるお下がり。服の山から引っ張り出した男物の制服。 手や腕にしみついて消えないホラー映画みたいな手形。明らかにちゃんとした治療が行われてはいない打撲痕。 そんなのしか着てない私が、そんな瑕だらけの子供のいる家庭がどう思われてるか本当にわからないって？ ずっと私、家の何もかもをめちゃくちゃにしてやりたかったよ。 祭壇みたいに積み上げられた思い出の品とやらを全部まとめてゴミ箱に放り込んでやりたかった。 ヒトのことをご機嫌伺いの消耗品としか見ずに日暮に自己満足の愛を謳う黒鳥の頭をかち割ってやりたかった。 私のことも黒鳥のことも現実も周囲のことも、何も見てない日暮の頬を思いっきり叩いてやりたかった。 でもそんなことをして大事になったら？ 私たちはきっと離される。そうした先が今よりも幸せだとは限らない。 私たちはみんな、あの1LDK以外のどこにも居場所がないんだから。 だからもっと良くなるのより、今ある最低限を失くさないのを選んだんだ。 私も結局、変わるのが怖いんだろうね。 衝動的に家を飛び出して、うっかり見ちゃった“仕事”現場。勢いのまま言いくるめたけど、いつまで生きてられるのかな。 まあでも、どうせ何にもならない人生だし。もういいかな……

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