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・概要 古くから密かにオーヴァードとしての血筋を残してきた禪院家。その当主の息子にして、禪院の血に受け継がれてきた生得術式、投射呪法をその身に宿して生まれた男。 古きを重んじ過ぎる家の風潮を嫌っており、新しきを取り入れる柔軟な思考の持ち主。文化としての女子禁制の場とかいうならまだしも、今時過ぎた男尊女卑が当たり前のものとして根付いている禪院家のことはかなり嫌っている。 最初のうちは家を出ようかとも思っていたが、禪院家の風習に潰されそうになっている親類を見てしまって考えを改めた。 「せや、ワイが禪院家を変えたったらえぇやん」 更には田舎には未だに多い、オーヴァードに対する偏見や差別に対する問題も自分の手を広げられる範囲は解決しようと決める。ヒーローとしての仕事で僻地に行かなければならないものを率先して選び、殆ど金にもならない、むしろ赤字になるそれらを延々とこなし続けた。 そんなわけで、ヒーロー活動の傍ら、僻地で迫害されていたオーヴァードの子供たちを保護して児童養護施設のようなものまで建てて禪院家内で勝手に好き放題やっている。 本来なら掣肘されるだろうが、しかしこの男、トップヒーローとして名を連ねることで、家の人間たちを実力で黙らせているのであった。 「悔しかったらワイより強くなってみぃやカス～」 禪院家の男たちはぐぬぬ……となっていた。 特に火のエフェクトが得意な刀使うおじさん。 親戚も施設の子供たちも直哉に感謝しているが基本的にきしょいと思っている。 「ワイがあの子らを泣かんでもえぇようにしたる」 ・性格 エフェクト・武術オタク。あらゆる流派の技を動画や書籍、時には実地で見学に行き学ぶほどののめり込みっぷり。あとサブカルも普通に好き。愛読書は月刊秘伝と週刊少年ジャンプ。勿論ジャンプ作品以外も話題の作品のチェックは欠かさない。 素だとネットミームや語録を普通に口に出すレベルのオタクであり、気心が知れた相手にはセクハラと通常会話の境界線があやふやになるきしょ男。ワイは女の敵の敵、つまり女の味方やんかとは本人の談。 ただしヒーロー時の余所行きモードでは真っ当で真面目。禪院家が誇る精鋭部隊「丙」筆頭にして最速のトップヒーロー「疾風迅雷」。ただのバチクソに格好いい善人である。 だからこそ、施設の子供たちの中での彼に対する認識の落差は大きかったのであった。 生得術式：投射呪法 種別：一般 解説：あなたのレネゲイドは特異な変異を起こしている。それにより、あなたの体は変異種のように特殊な能力を有しており、その能力は既存のシンドロームに属さない。血筋による遺伝や突然変異でしか発生しないそれらの能力は総じて生得術式と呼称される。 　あなたは以下のエフェクトをLV1で取得する。これには経験点は必要ない。また、通常のルールにしたがってこのエフェクトを成長させることもできる。これらのエフェクトはブリードによって取得できる最大レベルが変化することはない。 ・投射呪法（トレース） 最大レベル：3、タイミング：オート、技能：-、難易度：効果参照、対象：自身、射程：至近、侵蝕値：4、制限：- 効果：自らの視界を画角として「1秒間の動きを24の瞬間に分割したイメージ」を予め頭の中で作り、その後それを実際に自身の体で後追い(トレース)するエフェクト。失敗した場合、フリーズして1秒間全く動けなくなってしまう。 　いつでも使用できる。使用時に[LV×5]以下の任意の数値を選択する。選択した数値を難易度として意思判定を行い成功した場合、そのラウンド中自身の【行動値】を+[選択した数値]し、そのラウンド中の各種判定達成値に+10する。失敗した場合、あなたの【行動値】はそのラウンド中0となり、ラウンド中あらゆる判定値と攻撃力が-5される。 ・投射呪法（フリーズ） 最大レベル：1、タイミング：オート、技能：-、難易度：自動、対象：単体、射程：至近、侵蝕値：4、制限：- 効果：いつでも使用できる。対象の【行動値】を0にする。このエフェクトは1ラウンドに1回まで使用できる。 乱舞の刃 種別：白兵、命中：-2、攻撃力：12、ガード値：2、射程：至近、必要経験点：35。 解説：使い手のスピードを一時的に超加速させる日本刀。 　この武器による《獅子奮迅》（『EA』P75）を組み合わせた白兵攻撃の判定の直前に使用する。その攻撃を「対象：シーン（選択）」「射程：視界」に変更する。この効果は組み合わせたエフェクトの対象、射程より優先する。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。

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