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柳ヶ岬 千晶 リュウガサキ チアキ 24才。 中性的な男性。常に不敵な笑みを湛えているミステリアスな麗人。気まぐれで他人を振り回すタイプ。死ねそうな場所を見つけると嬉々として死のうとする。 幼少期に親の意向でキッズモデルをしていた。その美貌に周囲の人間は「人形のようだ」と持て囃し、千晶自身もその期待に応えることが生きがいだった。そのまま芸能界に身を置くつもりで演技指導も受けていたが、8歳の頃に信頼していたマネージャーに襲われ、周囲の視線に恐怖を覚えるようになり、止む無く引退する。この事件を原因に潔癖症(肌から肌に直接触れられたくない)とカメラ恐怖症(カメラを自身に向けられることが怖い)を発症している。 両親に対しては、余計な心配をかけたくない、失望されたくないといった思いから引退の理由を打ち明けられなかった。その結果千晶自身の気まぐれによるものと認識されたが、強く反対されることはなかった。 以降、打ち込めることを探し続け、様々な分野に取り組んではみたものの、モデルの仕事ほど「上手く」「楽しく」こなせるものは見付けられなかった。けれど、この足掻きを周囲に悟られたくなくて、楽観的に振る舞った。 最終的にものを書くことに興味を持ち、不向きながらもライターの道を選んだ。日本中を巡り、様々な文化や珍しい店に出逢う旅はそれなりに楽しかった。稼ぎはなんとか一人でやっていける程度だが、構わない。そう自身に言い聞かせた。 しかし、仕事の合間に帰省した際に、両親から「モデルを辞めなければ今頃は」という軽口を受けて、長年抑え込んでいた思いが心の内側で爆発してしまう。 「自分だってモデルを続けたかった」 「役者にも興味があった」 「楽しかった」 「得意だった」 「でも続けられなかった」 「続けるには耐えられない苦痛だった」 自分の価値とは、容姿だけだったのだろうか。 人形でいなければ、自分は輝けないのか。人形でいることは嫌でなかった。けれど、自分という人形を見る他人の視線が怖くて身動きが取れなくなってしまった。 不器用な自分は不得意なことが多過ぎて、見栄を張ることで精一杯だ。ただ生きることで精一杯だ。 唯一得意だったことは、もう心身が震えて出来やしない。 容姿が自分の価値そのものだというのなら、いっそ本物の人形になってしまおうか。この姿のまま死ぬ事ができれば、それが自分の最も輝ける方法なのではないか。 ライターとしての旅は、死に場所を探す為の旅となった。自傷行為は見た目が悪くなるのであまりやりたくないが、癖になってしまっている。昔のことを思い出す度に、今のこの現実が嫌になって逃げようとしてしまう。 できるだけ美しく死にたい。人形みたいに。そうでないと意味が無い。だけど、正しい死に方を見つけるまで耐えられるのだろうか。 誰にも気付かれず、矯正されず、歪にねじ曲がった自身の価値観が、千晶を追い詰めている。千晶にとって死は確かに救済だ。 （応急手当→自傷行為のあとに自分で手当をしてきた為身に付いた） （隠す→一時期、自傷の為のカッターナイフを隠し持っていた為。また自傷の跡が見えないように振る舞ううちに身に付いた） （英語→ライターを務める上で必要になる可能性があると思い、ある程度学んだ。基本的に行動範囲は都内を拠点として日本国内に収まっている為、使う場面は少ない） 後遺症：4+3日間もちもち小人状態になる。その間和祈に世話をしてもらうことになる。 存分にもちもちライフを謳歌してほしい。 後遺症：不定の狂気　６か月　異食症（和祈に対して） AF：『録画済みの DVD』 教会での一部始終が録画されている。 上書き保存は不可、しかも壊せない。 ちょっと、いやかなり気恥ずかしい。

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