タグ： Adonis専用うちの子達

歌を唄うのが好きだった、嫌な事を忘れられるから。 ダンスを踊るのが好きだった、飽きないから。 人と話すのが好きだった、好意を寄せられるから。 いつからだったろう、俺がそんなつまらない様な ありきたりで平凡な考えを持つようになったのは…。 ああ、そうか、俺も”大人になってしまったんだな” ―――――――――――――――――――――――――― ……ー つまらない ー…… そんないつもの日常の中、1人の女性を見かける 素朴で大人しくて内気で、俺と反対なタイプの女を。 何故だろう、彼女から目が離せない。 そして、いつの間にか自分は声をかけていた 彼女は不思議そうに俺を見たが数秒固まって顔を赤らめた ああ、俺だと気づいたらしい。 初めの印象は、なんて大人しくて普通の娘なんだろう そう思っていた。 だから、ただの暇つぶしの感覚で俺は彼女に近づいた。 どうせコイツも、あいつらと”同じ”になるんだろうな… それから俺達はよく話をするようになった 食べ物や好み、音楽、趣味、仕事。 俺の上辺だけを好いて近づいてくるファンと違って 彼女は俺の内面の話や好みを親身になって聞いてくれた それから会う頻度は増えていき彼女との時間も増えた それなのに、俺は未だに彼女から告白をされていない いや、そもそも恋愛的な目すら向けられていないぞ？ 普通の女ならとっくに落ちてもいい頃合なのに 不満は次第に焦りや不安へと変わっていく。 自分の容姿にはそこそこ自信はあったからだ… ある日、ふと、彼女の手と俺の手が重なった。 顔を赤らめながらその手をサッと隠し、目を逸らす はにかむように、へにゃりと笑う君を見て ”欲しい” そう思った。 何かが揺れ動く 胸が熱い そこで俺は漸く気づく、彼女を落としていたつもりが ”落ちていたのは、初めから自分の方だったのだと…” 内気で臆病で怖がりで、だけど素直で優しくて、照れ屋で その暖かく、柔らかな笑顔をずっと傍で見ていたい… ああ、そうか…。君がいるだけで、俺の日常って 「…こんなに楽しくて、幸せなものなんだな。」 ―――――――――――――――――――――――――― 歌を唄うのが好きだ、聴いて、喜んでくれる人がいるから ダンスを踊るのが好きだ、楽しいから。 人と話すのが好きだ、暖かい気持ちになれるから。 君が好きだ、幸せな気持ちになれるから。 緑川 煌羅の彼氏であり、彼女を愛している シナリオ「咎送りの徒花」クリア後は自らの罪を改め 彼女を愛すると決めた、どんなに大切な物を失い 消えようとも、また紡ぎ直せばいい。傍に居続ける。 それが解ったからだ。ふと視線を上げると 楓の葉がひらりと舞う、憂いを帯びた君の横顔を見て 自然と笑みが生まれた ”大切な思い出” 永遠に…。 【クリアシナリオ】 ・咎送りの徒花 後遺症 『徒花：肉体的死を迎えたら、その体から花が咲く』 不定の狂気…1ヶ月間「四肢の機能障害(脚の捻挫)」

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